北竜町ひまわりまつり

ひまわりをたくさん植えていることで有名な北竜町へ行ってきました。以前訪れた菜の花の里、滝川町よりももう少し北に位置しています。人口は2,200人ほどと少なめ。昭和40年には4,600人ほどだったのですが、そこから見ると半減となっています。ご多分にもれず高齢化も進行中。
もともとは明治26年、千葉県からの団体入植によってできあがったんだそうです。ただしそれでできたのは雨竜町。その雨竜町から明治32年にわかれて発足したのが北竜町になるんだとか。雨竜町の北にあるから北竜町。なお、当時雨竜町はまだ町ではなく村だったようです。それなら分村なんかしなくても、村から町にグレードアップしてしまえばよかったのに。なにがあったのかよくわかりませんが、まあなにかあったんでしょう。村のままの方が都合がよかったのかもしれない。
ちなみに雨竜町からはその後、上北竜村(現沼田町)が分村しています。さらに上北竜村からは幌加内村(現幌加内町)が分村していたりもする。分裂しまくりです。現在の雨竜町、沼田町、幌加内町の3つの町を合わせても人口は7,000人程度なんですが、それでも近年の合併ブームをそのままやり過ごしているあたりはなかなかのものです。ちょっと想像力をたくましゅうしたくなりますけど、まあそこは下衆の勘ぐりなんでしょう。なにかあったのかもしれないし、なにもなかったのかもしれません。
この北竜町、確かに人口は少ないわけですけれども、小さいながらにはっきりとしたコンセプトをもった町作りをされているようです。とにかくひまわりプッシュ。なにをさいてもひまわりなのであります。なにせひまわりの作付面積は日本一。街灯もひまわりをモチーフとしたつくりにしてますし、町でつくるメロンは「ひまわりメロン」で、スイカであれば「ひまわりスイカ」。道の駅の名前も「サンフラワー北竜」。道の駅は宿泊することも可能なつくりになっており、入り口には巨大な竜がおります。
…えー。
道を走っていると突然ドラゴンが現れる町なのですな。これがなんというか、すごく目立つ。なにせ周りは畑ばっかりなんだから、そこに突然ドラゴンが出てくればそれはイヤでも目を引きますとも。一種異様。いや、異様ではありますが、なんせ町名が北竜だもんなあ。仕方ないよなあ。仕方ないのかなあ。どうだろうか。


ともあれひまわりです。町をあげての猛プッシュの甲斐あってか、夏場には20万人の観光客が北竜町を訪れるそうです。住んでる人の百倍。立派なものです。ひまわりで迷路だってつくります。なぜかダチョウも飼ってます。トラクターの後ろに客車をつけて観光案内もするし、レンタサイクルだって用意されてます。隣の野球場では隣あった役場チーム同士が代理戦争をしたりもします。
代理戦争?
というかひまわりってなにに使うんでしょうね。種を食うったって高がしれてますし……ということでググってみます。どうやらヒマワリ油として用いられることが多いらしい。マヨネーズ等の原料、菓子類のつや出しなんかに使うみたいですよ。ちょっと変わったところではバイオディーゼル用の燃料として使うこともあるんだとか。ふーむ。
今回は皆さんの夏休みが終わったあたりを狙って出かけたので、ひまわり畑もそろそろおしまいという雰囲気がそこはかとなく漂っておりました。うーむ。やはりいくら人混みがイヤだからってピークを逃しちゃいけませんな。その後に予定があったこともあって駆け足での訪問になったのですが、それでも300円払って迷路にも入ればよかったかもしれません。畑の周りをまわってるだけじゃ、撮れる写真も限られてるしなあ。
それでも元気に咲き誇る花もいくらかはあったりして、また行ってみたいものだと思わせられました。今度はピークのときにぜひ。札幌からは車で2時間ほど。