いつでもどこでもネットワーク

休暇中も「オフィスとつながっていたい」管理職たち(ZDNN)

『管理職の82%が、休暇中もビジネス目的で電子メールをチェックしたり、インスタントメッセージ(IM)を送ったり、携帯電話をかけたり「せずにはいられない」と答えている』んだそうです。同じ調査を日本でするとそんな人の割合が90%を超えてしまうんじゃないかと思うんですが、世の中の管理職の皆さんはそんなに仕事が好きなんでしょうか。それとも自分がいない間に会社がつぶれていやしないかがよほど気になるのか。

これについてはU-Siteが『ユビキタスコンピューティングは「ユビキタス・ワーキング」をもたらすだけ』と書いてまして、なかなか侮りがたい意見だと思います。

ただ、『ユビキタス・ワーキング』な人は昔っからいたのに違いないとも思うんですけどね。休日出勤 → 電話とFAX → 携帯電話とモバイルPC というように、そのために用いられる手段が変じただけなのではあるまいかと。わざわざ職場に出る必要がなくなっている分、進歩しているといえば進歩しているわけですが。

私は休みの日にまで仕事のことを考えていたいとは、ぜんぜんまったく思わなかったりします。平日だって退勤してしまえばよほどのことがない限り仕事のことは忘れてしまいます。これこそまさしく理想的な状態なんですな。模範的現代人とでもいうか。
 もっともこれは私がまだヒラの身分で、責任がのしかかってくることがないせいってこともあるはずです。重要な仕事を任されても同じ状態でいられるとはとても思えない。だから一概に『ユビキタス・ワーキング』になってしまった人を『余裕のない人たち』として片付けるわけにはいかないんじゃないかな、という気もします。

すでに語りつくされてる話ではありますが、コンピュータなんてものはそもそも既存の業務の効率化のためにあったわけで、それによって生み出される時間を個人が自由に楽しめるようにするのが目的だったはずです。にもかかわらず空いた時間には新たな仕事が詰め込まれ、結果としては一人当たりの仕事量が増えただけ。これじゃあまるで週休5日になったはいいけど結局土日は塾通いをしてる子供みたいです。

つーか、ちまちま休むから仕事のことが忘れられないんじゃないかとも思うですよ。こうなったらいっそのこと月〜金働いて土日休むっていう習慣をやめちまうってのはどうだ。どうせ日本はキリスト教国家ってわけじゃないんだし。特にいったん仕事が始まったら何ヶ月もかかりっきりな場合は、ひとつの仕事が片付いたらその後1ヶ月くらいは休みってことにしちまいましょう。仕事の種類によって分けちゃうと庶務の人とかはどーすんだってことになりますが、そこは複数人でチーム組んでローテーションさせればなんとかなるってことで。あー、3ヶ月働いたら1月休みってなんかよさそうだなあ。働きづめだとさすがに気が狂っちゃうかもしれないんで、10日に一回くらいは休みにしていただければ個人的にはそれで満足かもしんない。  で、もちろんCEOなんかのエラい人たちも3人チームでローテーションですね。そして責任の所在が謎なことになって株主総会は大混乱。人間は3人寄れば内部抗争が起こるんで、チーム内部でも内輪もめが起きて会社はいたるところで内乱状態。

なんかいろいろ考えてたらワケわかんなくなって、あらぬ方向に話を吹っ飛ばしてごまかそうとしてますけど。しかも今ざっと計算してみたら4ヶ月の間に土日は全部で24〜6回しかない。それで仕事期間中の休みを10日に1回にしたらエラく休みが増えますよ?

えーと、まあ細かいところにはコダワらないってことで。

Japan.Internet.comの記事によれば、『ユビキタス社会になれば、生活が『豊か』になる?』という質問に対しては6割の人がYESと答えているそうです。でもZDNNの記事も踏まえて周りを見渡してみれば、このまま進んでも『ユビキタス・ワーキング』になるのは避けられないような気がします。それって本当に豊かなのかなあってことは考えとかなきゃいけないですよね。私はたとえ変人扱いされても休みたい、と思ってますけど、果たしてその時になっても同じことが言えるかどうか、うーん。

でも『いつでもどこでもネットワーク』な世界に一番ウマく適応するのは、きっと女子高生に違いないと思えてなりません。なぜだろう。