Webと紙

職場でのWebの話。原稿はPowerPointで作成されており、イメージとして持ってこられたのはA4横である。これが1週間ほど前の話。この時点でイヤな予感はしていた。ともあれコーディングは自分の仕事ではなくなっているので、とりあえず概観を作ってもらうべく仕事を振る。
概観ができあがってきての第一感として、やはり「こっちが渡したイメージどおりに作ってくれ」という要望が来る。「図が小さい」とも言われる。もらったイメージではグラフが横に3つ並んでいる。それをもとに横200pxの画像を3つ並べたのだが、それだと確かに小さい。もっともなことである。
とはいうものの、Web作成のポリシーとしては印刷用途も考えてコーディングをさせなければならない。スタンダードはA4縦での印刷を想定してもいる。これはおおよそ幅を640pxに収めなければならないことを意味しているのである。未だに「すべてのブラウザで同等の見栄えになるようにする」というありえないポリシーもあるからややこしい。CSSだって使ってないんだから。
つまるところこれはジレンマである。とりあえずそういうポリシーがあることを説明して、再検討してもらうことにする。本当なら「印刷用」として別途htmlを用意するなり、CSSで印刷時のレイアウトを制御すりゃいいんだが。そもそもこういうのもポリシーって言っていいのか?というくらい古臭いポリシーにも問題はある。
ブラウザがウインドウサイズ可変であることを考えれば、Webと紙で同じイメージができると考えてること自体が間違っているとは思う。が、こういう例はあまり減らないのであった。多分リテラシとかそういうものが足りてないんだろう。それはこっちの責任でもあるからしんどいところだ。