ハッカー認定試験―3級合格標準問題

セキュリティアカデメイアより。金曜に注文して今日届いた。
あー、やられましたーって感じの本である。ちょうどこういうのをユーザー向けにやろうとしてたんだよなあ。まだあまり読んでいないが、アイディアはまるきし同じで内容もさすが。まいりました。
本書はまえがきにもあるとおり、昨年あえなくお流れになった「セキュリティ甲子園」に端を発している。タイトルにもあるとおり「ハッカーバージョン」とされてはいるものの、セキュリティとハッキングは表裏一体だ。セキュリティを学ぶにはハッキングを学ぶことが必要不可欠だともいえる。であるがゆえに、本書を通じて自らのセキュリティレベルを確認し、より強固なものにすることは十二分に可能なはずである。1,500円なのでAmazonなら送料無料で購入できるし、これはお勧め。
そうは言いつつも、本書はあくまでも「ハッカー認定試験」なのである。ハッカーとは平べったすぎるほどの言い方をすれば「''とても''コンピュータにくわしい人」だ。一般ユーザーなど__それどころか、凡百の管理者だって足元にも及ばないのである。それゆえ、章が進むにつれて問題はより高度なものになっていく__3級なのに。チラっと見ただけだが、後半の問題なんかは自分のレベルの低さが浮き彫りになりまくって泣きそうになる。ああ俺は凡百でさえないのだ。あまった木材だ。木っ端だ。いやおがくずだ。
で、そのおがくずな管理者として見ると、本書は一般ユーザー向けとしては1、2章の問題でさえ難しすぎるかも、という気がする。てか、この本をすらすら解ける一般ユーザーなんて願い下げだ。むしろ勘弁していただきたい(泣)。多分私のまわりのユーザーさんにこのレベルを要求したらまるっきり無視されるか鼻で笑われるか、あるいは「バカにすんな」と蹴り倒されるかではないかと思う。
んー、そうやって考えてみると、一般ユーザーのセキュリティレベルを計るテストを作ることにはまだそれなりの意味がありそうだ。もちろん二番煎じには違いないし、ここまでのレベルのものが作れるとは思えない。加えて、本書の問題をアレンジしてまかなえるところがたくさんありそうですよ。ぬぬぬ。せいぜい「パクりだ」と言われない程度にはがんばりましょう。
なんとも志の低いことで結構である。