MS01-059

というわけでまた頑張ってHotFixを適用する必要が生じてしまいました。特にWindowsXPの場合はデフォルトでこの脆弱性を抱えているため、注意が必要です。

 今回のセキュリティホールにはふたつの問題があり、ひとつがバッファオーバーフローにより、アタッカーがPCを完全に制御することができるようになってしまうというもの。ふたつめがUPnPサービスが新しくデバイスを感知する際の処理に関する問題です。ふたつめの問題に関しては、これを利用して攻撃先のコンピュータをフリーズさせてしまうこと、もしくはサーバに対するDDoS(分散サービス拒否)攻撃をしかけるための手段として用いられることがMicrosoftプロダクトセキュリティで説明されています。

 ZDNNの記事ではこれに関して、特にCATVのインターネットサービスについて注意する必要があると書かれています。今回のセキュリティホールを突くことによって、IPアドレスを知らなくても同じセグメント内にいるユーザーのコンピュータを操作することができるようになる可能性があるということなので、いっそうの注意が必要かと思われます。

 98SE/98 ではUPnPを有効にするために別途モジュールが必要になるので、個人ユーザーの場合には比較的レアケースということになるかと思います。が、XP/Meの場合は全ユーザーが適用対象ということになりので、いつものことになりますが対策はお早めに。

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