アンチエイリアスその2

ちなみにアンチエイリアスってのはフォントのふちを中間色で補ってやることによって、なめらかに見えるようにする技術のことです。まだワープロが全盛だったころには「アウトライン」って言葉がありましたっけ。Windowsだと「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」って選択項目が「画面のプロパティ→効果(98/2000)」とか「システムのプロパティ→詳細設定→パフォーマンスオプション(XP)」にあります。で、それに対応してるフォントならアンチエイリアスがかかるようになるという流れ。システム標準のMS UI ゴシックでもフォントサイズをでかくしてやればその効果のほどがわかるようになってます。

Wincows XP以前では、アンチエイリアスはグレースケールで実現されていました。そこに導入されたのがClear Typeという技術。これはRGBのサブピクセルを用いてさらに自然な見栄えを実現しようというものです。WindowsXPの新機能として、発売前には結構取り上げられてましたね(参考:『Windows XPの正体_文字表示を滑らかにする新技術「Clear Type」』(Windows Insider))。

液晶ディスプレイではひとつの画素を形成するため、左から順に R、G、B 3つのサブピクセルが並んでおり、Clear Typeはそれを利用しています。CRTでも効果はあるとのことですが、若干色がにじんだような感じになってしまうのは避けられないので、やはり液晶ディスプレイ使用時にオンにするのがベストだと言えるでしょう。

と、書いたはいいものの、私はClear Typeは使ってなかったりします。液晶ディスプレイであるノートPCでも、グレースケールを用いた通常のアンチエイリアスにしちゃってるし。その理由はやっぱり色にじみが出てるような感じがしてしまうから。このへんは表示解像度が1024x768とそれほど高くないことと、72dpiというディスプレイそのものの解像度の低さに原因があると思うんですよねー……といっても詳しいところはわからないんですが。

まあグレースケールによるアンチエイリアスでも私の目には十分キレイに見えてるからそれでいいやって気がするのも確かだったりします。ただでさえ日本語フォントの展開は負荷が高いとういう話もありますから(参考:『WinNT族での風水変造を考える・実践編』TOMOYA.COM)、負荷が高いであろう新技術をあわてて導入する必要もないのかと。

コダわりはあっても大した眼をもっているわけでもないということの証……なんですかね。