どっちも紅い
夕ご飯はスパゲティ。たまには趣向を変えたソースを作ろうと思い立ち、ホールトマトの缶詰を使ってみることにしました。最近の缶詰は缶切り不要なのでラクです。む、なんか最後の最後でふたが取れぬ。えいえい。うむなかなかしぶといなコイツ。ぐりぐり。
次の瞬間肌を切り裂き異物がぬるりと入りこむいやーな感触が。
指を見るとすでに血まみれ。いやああああ。
しかし部屋には絆創膏がありません。仕方がないので水で洗ったあとティッシュペーパーでぐるぐる巻きにします。あっという間にまっかっか。何度も何度も取り替えるたびに目に映るのは指に走った1cmちょっとの真っ赤な線。うひー。
しばらくそんなことを繰り返し、ようやく出血も止まったようなので臨時包帯をはずしてスパゲティを食します。うむなかなかウマい。やっぱりアンチョビペーストを入れたのがよかったか。多分なくても味の違いはわかるまいが。
そしてふと指を見るとまた血まみれ。いやあああ。
あまり大量出血する機会がないので、今回初めて血の味というものを知りました。うーむ確かにしょっぱさのなかにちょっと鉄をなめたときのような風味がある。ひょっとしてこれもスパゲティソースの隠し味になってしまったのか?ヘモグロビンと鉄分と白血球と血小板と血漿のおりなすハーモニー?
まあトマトも血も紅いから似たようなもんだろう。ついでに赤ピーマンも入れたから三役揃い踏みって感じだな。わははは。
バカなこと言って笑いでもしないと貧血おこしそうなんですよ。勘弁してくださいよ。