WebDAV

自宅と職場とのファイル共有ってのは結構面倒なもんです。FTPでも使えばいいんでしょうが、ファイアウォールで弾かれたりして思うようにはいかないことも多い。せっかく自宅でサーバを立ててることもあるので、WebDAVでも使ってみるか!と一念発起しました。

えーとWebDAVってのはぶっちゃけて言えばWWWで有名なHTTPでファイルのやり取りをしようって話です。ちょっと古いですが@ITの「次世代プロトコルWebDAVの可能性」あたりが詳しいですね。なんつーか、HTTPを骨の隋までしゃぶりつくしてやろうって意気込みに溢れた規格のように見えます。せっかくだから俺にもしゃぶらせろ!とか思ったワケですね。

で、ちょっと調べてみるといろいろよさそうな点が見えてくる。なにせHTTPで通信しますから、Web閲覧ができる環境なら問題なく接続することができます。サーバ側でも余計なポートを空ける必要がないのが嬉しい。加えてApache2なら別途モジュールを拾ってこなくても組み込むこともできますし、その気になればSSLで暗号化だって可能だ!すばらしい!これならわざわざFTPサーバを別立てしなくてもすむってあたりが特に労力の節減って感じで良い!これからはWebDAVの時代ですよー。というわけで、ぜひWebDAVで共有しまくっていこうと思いました。

で、WebDAV Resources JPを色々見たりしながらごにょごにょ。とりあえず使えるようになりました。おー、ちゃんと動いてるよ。Explorerからネットワークドライブもどきで使えてるよ!

とはいうものの、Explorerの挙動はなんだか期待してたものとは違ってました。見た目は完璧なんですが、いざファイルを開いて編集!とかすると思ったように動いてくれません。動きだけで言えばIEディレクトリ一覧を見ている感じに近い。Microsoft Office2000以上であればWebDAV対応になってるんで、xlsやdocファイルあたりはサクっとアプリケーションごと起動してくれます。でも他の拡張子なファイルだとダメですなー。IEで開こうとして「ダウンロードしますか?」とか聞いてきやがる!違う!俺はおまえにそんなこと期待しちゃいないんだ!txtファイルを開こうとしたらIEでplain/text!htmlファイルもしかり!だからWebの閲覧をしたいワケじゃないんだってばさー。うがー。

しょうがないのでいったんローカルに落としてから起動したりしてます。むー、これじゃFTPと同じじゃんかよー。なんかダイレクティビティに欠ける感じ。まだあんまり普及してないからってのもあるんでしょうが、この辺もうちょっとなんとかならんか。俺はExplorerとまったく同じ感覚で使えると思ってたんですよ頑張ってくださいよホントに。とか思いつつまあそれなりに便利に使ってはいます。

でもまだ日本語ファイルを扱えるようにしてないから一番やろうと思ってた「お気に入り」の同期とかは全然できてません!てか『Apache2.0でWebDAV(@IT/Linux Square)』とか『WebDAVを動かしてみる(tomo's Page)』とか『Apache2.0.40でWebDAV(かつをぶし)』とか参考にしながらやったけどウマくいかないんだよ!最後のところはFreeBSDですな。まあそんなに大きくは違わないでしょうけど。

えー、あとですね。暗号化もしておらず、認証もベーシック認証くらいしかしてません。今のところはたんなる平文通信。それじゃやっぱりFTPと変わらん。てかセキュリティのレベルはパッシブ接続なFTP以下って感じもします。まだまだ課題は山積みであります。

それが楽しいっちゃ楽しいんですけどね。