焼肉

ほぼ1年ぶりに焼肉を食しにゆく。当初予定していた店が定休日だったりと紆余曲折はあったが、店内に入ったとたんに嗅覚を刺激するあの薫りの前ではそんなことはものの数ではない……と思いたい。ともあれ照明を受けて鮮やかな赤味を、炭火でちょっと焦げ目をつけてやわらかいうちに召し上がれ。
くー、たまんねー。
普段フライパンで焼いているのは焼肉とは言わないのだ、と強く思う。あれは断じて『焼肉』ではない。単なる『焼いた肉』である。やっぱり焼肉を名乗るならこうでなくちゃ。網の間から余分な脂を落としたカルビはフライパンで焼いたときの脂っこさなどまるでない。あつあつのウチにぎゅっとかみ締めて肉汁を堪能し、しかるのちにご飯。素晴らしい。
普段の食事から比べると値段も随分と張るが、それだけの価値は間違いなくあるといえよう。やー、幸せ。