失意の土曜

昨日のショックをいまだに引きずりつつも、帰りの飛行機は17時55分なのでなんとかして時間をつぶさなければならない。パック旅行はこういうときに不便だ。もしフライトの時間が変えられるなら、さっさと帰ってRiverdanceのDVDを見るのに!
それでも昼まで寝てりゃ十分だろう。
だまってぶらついていても時間はすぎてゆかないので、上野へ行く。とりあえず予定はしていたのだ。上野の森美術館ではピカソ国立西洋美術館ではレンブラントの展覧会が開催中。腹立ちまぎれに両方見ることに。
でもあんまりよい選択とは言えなかった。
ピカソ展を見終えた頃にはまだ余裕があったのだが、国立西洋美術館のにしてやられたのである。レンブラント展のチケットで常設展示も見られる、ということでそちらを先に見たのだが、なんでこんなに常設展示物を持ってやがるんだ!と思わず悲鳴を上げたくなるほどにたくさんの展示物が。それだけでもうへとへとになる。北海道立近代美術館の常設展示には何度か行ったことがあるので、それをイメージしていたのだがとんでもない。比べてすいませんと思わず謝ってしまうほどに質、量ともに違いがある。ゆめゆめ国立を侮ってはいけないことを痛感した。ロダンの彫刻が多くて、それに見とれたりしつつ進む。それでも昨日のやるせなさを引きずっているので、途中で彫刻の腕を片っ端から降りたくなって困った。
一応言っておくが、本当に折ったりはしなかったからな。
美術館のハシゴなんかするもんではない。常設展示を見終えたころにはもういいかげん疲れ果ててしまったのである。それでレンブラント展に入ると人また人。ピカソ展は正午すぎという美術鑑賞にはおよそそぐわない時間に行ったのでまだよかったのだが、さすがに3時頃ともなると人だらけである。どっから来たんだお前らは。私は札幌からですこんにちは。
集中力の限界に達したので20分足らずで出てしまった。加えてピカソ展、レンブラント展両方の図録を買っちゃったもんだから荷物がやたら重い。しかも雨まで降ってきやがるし。
でも西洋美術館の常設展示はまたゆっくり見たいなー、と思わせる品揃えであった。目の保養もほどほどにしたほうがよいとは思うが、もう一度ゆっくりと行ってみたいものである。