財布を買う

今まで使っていた財布が随分ヘタレてしまったので大丸札幌店にて新しいモノを購入。右の写真がそれだ(撮影はA5401CA)。毎日使うものだから、あまり奇をてらわずにごくごくベーシックなものにした。触ってみてよさそうなものをと思って買ったんだけど、とりあえずCOLE HAANなるブランドについてはさっぱりわからん。
なんにせよ、新しい財布ってのはなんだか嬉しいもんですな。帰宅してさっそく明日からの使用にそなえるのだが、中身はまったく変わっていないのに妙に心が浮き立つ。せっかくだからってんで溜まりに溜まっているポイントカードの類も整理してみた。あまり詰め込みすぎないように。もっともそれがいつまで持つかは随分怪しいものだと思うけど。
で、作業が終わって今まで使っていた財布がふと目にとまる。中身をすっかり抜き取られて抜け殻の体である。さすが10年以上使っただけあってヘタれ具合も相当なもんだ。角は擦り切れているし、小銭入れなんか革がハげて地が見える始末。型崩れも甚だしく、色も随分黒ずんでしまっている。革製品だけあって手触りだけはさすがだが、それとてこのくたびれを覆い隠すには程遠かろう。
思えばこの10年、ほとんど毎日のようにこいつといたわけだ。そう考えるといまさら愛着ひとしおという気分になってくる。モノを大事に扱わない主人に当たってしまってなんだか申し訳ない。そう思って見てみると、単なる疲れだけではなく、背後に長いお勤めを終えた哀愁やら寂寥感さえ感じられるように思えてしまう。やや感傷的にすぎるだろうか。多分そうだろう。でもなあ、やっぱりなかなか捨てられないよコイツは。もうしばらく取っておくことにしようかなあ。
そんなことだからいつまでたっても部屋の片付けができる人間になれないのである。