2005年の終わり

29日から休みだったのだけれども、寝まくっていたらあっというまに年の暮れになってしまった。ネットでは変わらず面白そうな話題も色々あるんだけど、これといった反応もしないままにどんどん時が流れていく。ついていくことができないのはきっと来年も相変わらずです。
今年はほぼ一年ぶりにWeb日記をはじめたのだけれども、特定のエントリに関しては予想外に多くの方に見ていただいたようでびっくりした。多分はてなの恩恵だろうと思う。2ヶ月で7,500くらいのユニークアクセスがありました。本当に有難いことです。
ただ、それで思ったのは私の脳みそというのはどうにもスピード感とか独創性とかには欠けてるな、ということだった。Web2.0の話題には飛びつけたけど、それでなにか面白いエントリが書けたのかというと実のところそうでもない。
実際アクセスを集めたのはRSSリーダーはてなブックマークの調査モノが中心だったのだが、これはスクリプトを書いてやればあとは自動で集められるものだし、実際のエントリの内容もデータをそのまま提示しただけであるにすぎない。理系のクセに数学で赤点を取るようなヤツだから、解析というほど大したこともしなかったし、できなかった。解釈は読んだ人に任せてしまえ、というのはひとつのやり方ではあると思うけど。
かろうじて「Web2.0を必要とする人」というエントリは文章で人を呼べた唯一のものといえるだろう。ただ、これだって鋭さとか先見性って類のものじゃないですな。そこで私にできたのは、2番手、3番手としてその情報をどうやってよりわかりやすい形に置き換えるかということだけだったのだと思う。
流行にはそれほど頓着しない性格だったのだけれども、今年はちょっとだけ新しい流れの中に加わることができたような気がしている。ただ、自分でなにかを生み出せたわけじゃないよなあ、というのもまた確かだ。結局のところ誰かの尻馬に乗ってるだけじゃないか、と言われると二の句が継げない。
とはいえそう簡単に変わることなんてできないんだから、来年もおそらくあまり変わらない調子でやっていくことになるんだろうと思う。技術のネタがあったり、まったく関係のない日常のネタがあったり、一貫性はないままに行くはずだ。この日記には昔書いたモノも全部載せているけれども、改めて振り返ってみてもやっぱり一貫性はない。
ただしそんなふうにやっていく中で、ちょっとでも新しい何かを生み出せないか、ということは考えていきたいと思う。つまりこの日記はそのためのネタ帳みたいなものなんだろう。私には時代を切り開くことはできないのかもしれないけれども、あれこれ集めたネタを結びつけて、自分なりにひとつの形にできればいい。無数の組み合わせの中からたったひとつ選び出したその組み合わせ方は、きっと自分にしかできないなにかになってくれるはずだ。
久しぶりにWeb日記をつけてみて、やっぱり過去の自分がなにを考えていたのかがわかるってのは面白いなあ、と思った。けれどもただ振り返るだけじゃなくて、そこからもう一段階違うモノを生み出せれば、もっと面白いんじゃないだろうか。来年はそういうことがなにかできればいい。
というわけで。
ここをどれだけの人が読んでくれているのかはわからないけれども、ここはこんな感じでやっていきます。ネタ帳なんだから、ってことで無秩序に放り込んでいくことになるんでしょう。もしそこに読んでいただいている方にとっても面白いモノがあれば、それは望外の幸せというものです。そのときは一言教えてください。一緒に面白がれればいいと思います。
来年もよろしく。