三十路の空目うどん
そういえばこの間誕生日を迎えまして、とうとう三十路の世界に足を踏み入れることになりました。おめでとうございますありがとうございました。まあ一区切りという感じではありますけれども、昔から「オヤジくさいヤツだ」と言われ続けていたせいもあってかこれといった感慨もありません。というかようやく時代が俺に追いついたか、という感じです。
最近の昼ご飯はもっぱら小諸蕎麦という立ち蕎麦の店で290円のたぬきそばということになっています。つましい、とは思いますが色々と入り用なのでまあ仕方がない。つーかなかなかおいしいですよ小諸蕎麦。昼時で回転が速いせいもあるでしょうか、のびた蕎麦がでてくることもないですし、しかも揚げ玉がちゃんとサクっとしてます。素晴らしい。
東京にきて思ったのは、小諸蕎麦や富士蕎麦など、立ち蕎麦が非常に多いなあということでした。札幌にもないことはなかったですけれども、駅のホーム以外ではあまり目にする機会がなかったような。というか蕎麦だけじゃなくて吉野家、松屋、マクドナルド、てんやなど、安くて早いメシ所がたくさんありますね。ありがたいとは思いつつ、みんな忙しいんだなあという気もします。
でもって今日もたぬきそばだったわけですが、店内に味噌うどんのポスターが貼ってありました。そこに「八丁味噌」と書いてあったんですけれども、どうしたわけがそれが「AT味噌」に空目。なんだよAT味噌っていったい何の略なんだよ、と思って英辞郎(第二版)で調べてみました。
AT
- 【略-1】=achievement test
- アチーブメントテスト、学力考査{がくりょく こうさ}、学力{がくりょく}テスト、学力試験{がくりょく しけん}、技能判定試験{ぎのう はんてい しけん}、《軍》練度判定試験{れんど はんてい しけん}、到達{とうたつ}[達成{たっせい}]度試験{しけん}[テスト]
- 【略-2】=acoustic tumor
- 聴神経腫瘍{ちょうしんけい しゅよう}
- 【略-3】=alternative technology
- 代替テクノロジー、代用テクノロジー
- 【略-4】=ampere-turn
- 《単位・電気》アンペア・ターン、アンペアターン、アンペア回数{かいすう}◆MKS単位系での起磁力(magnetomotive force)の単位。コイルに流れる電流(A)とコイルの巻数(t)の積。1 At=4π/10 gilbert (Gb)=1.256637 Gb
- 【略-5】=antitrypsin
- 抗トリプシン
- 【略-6】=appropriate technology
- アプロプリエイト・テクノロジー、適合技術{てきごう ぎじゅつ}、適正技術{てきせい ぎじゅつ}
- 【略-7】=art therapy
- 芸術療法
- 【略-8】=atomic time
- 原子時
- 【略-9】=automatic ticketing
- 自動(料金)計算
- 【略-10】=automatic transmission
- ノークラッチ、自動変速装置{じどう へんそく そうち}、オートマチック・トランスミッション
- 【略-11】=autothrottle
- 自動スロットル
こんなにあるんか!もうなにがなにやら訳がわかりません。「うどん」の接頭語として一番それっぽいのはなんだろうなあ。抗トリプシンうどんとかか。つーか抗トリプシンってなんですか。馴染みがあるのは自動車用語としてのATですけれども、オートマチック・トランスミッションうどんというのはいくらなんでもダメすぎると思われます。大体うどんに変速機は必要ないでしょう。略語を使うときはきちんと文脈を読み取ってあげないと意味が通らなくなるから気を付けないといけませんね。と無理やり話をまとめつつもそもそもは単なる空目の話なんだからどうでもいいじゃねえかという気もします。
ことほどさように三十になったからといってくだらない人間はいつまでたってもくだらないままであるようです。若人の皆さんはお気を付けて。
つーかうどんってふだん全然食べないなあ。