豊平峡ダム

豊平峡ダム札幌オリンピックの開催年、1972年に完成しています。札幌市の水瓶であるとともに、何度となく反乱を繰り返した石狩川下流域の治水事業としての側面、水力発電による電力供給という面を併せ持っています。
といっても札幌の水害なんて知らないなあ。と思って調べてみると、近年でもっとも大きな水害は1981年8月の台風12、15号によるものだそうです。死者1人、負傷者1人。家屋全半壊13戸、床上浸水1,942戸、床下浸水14,613戸というからこれは結構なものといえますね。むろん死者4,697名を数えた伊勢湾台風(1959年)なんかとは比べものになりませんが、今住んでる家が水びたしになることを考えれば、そう侮ってもいられません。
とはいえこの話だって今から30年近くも前のことなのです。当時を知る人に言わせると、あれがあるから俺は絶対低地には住まぬ、というほどのものだったそうなんですけども、札幌市に関していえば2000年以降はこれといった水害は起きていません。最近になって住むようになった私にとっては、正直今ひとつピンとこないところがあります。



まあそんなわけで、豊平峡ダムは今となっては札幌からほど近い紅葉の名所になっているのでした。へへえ。天気が良ければ涼しさもちょうどよい季節だし、ほんではまあ行ってみますかね……と軽い気持ちで出かけたのが運のツキ。大渋滞に阻まれて片道40kmほどの距離に行き2時間、帰り3時間もかかってしまいました。考えることは皆おなじなのです。いやヒドい目にあった。あんな思いをするのなら、正直もう二度と行きたくないというくらいのものです。どうしてもってんなら早朝に出て昼には帰るプランだろうか。定山渓温泉もあるし、日帰り入浴を利用して昼間から風呂につかるのも乙なものと思われます。そうだそれがいいそうと決まった。

確かに紅葉はなかなか綺麗だったのです。山肌を彩るいろいろな色のあれやこれやが目に快く映るわけです。ああ風流ですね都会の喧噪を離れて典雅なものですね。ダムの異様とあいまって良き哉良き哉。
しかしこれを写真に撮ろうとするとなかなか難しいように思われます。ただ山撮っただけじゃつまんねえもんなあ。しかも山間ですから日が暮れるのが早いこと。この季節、16時をまわるともう太陽が山の向こうに隠れてしまい日差しはありません。ううむ。しかたないのでフラッシュをたいて無理矢理な写真をでっちあげたり、CX3のハイコントラスト白黒モードで世界の終わりみたいな絵を撮ったりします。むう。なんか微妙に消化不良であることよ。
とまあなんだか微妙なことばっかり書いてますけど、駐車場が無料なのはよかったです。そこからダムまではトンネルで繋がってまして、ハイブリッドバスも運行してますが、せっかくなのでトンネル内を歩いてみるべきと思います。せいぜい20分くらいだし。