北大植物園

札幌の街のど真ん中にあるので、近場でのほほんとしたければよい場所です。入園料は400円ですが、コーヒーでも飲むことを考えれば釣り合いがとれるのではないか。受付に座っていた人が妙に若かったですが、もしかすると学生のバイトなのかもしれません。
札幌の街に住んでるとあちこちで北大の話を聞くことになります。北大の前身である札幌農学校の演舞場だった時計台はもちろんのこと、「生まれいずる悩み」の有島武郎札幌農学校出身です。新渡戸稲造も「武士道」が有名ですが農学者だったりするわけで、これまた札幌農学校を出ている。札幌の街、ひいては北海道の歴史はある意味札幌農学校とともにあったといってもいい。
北大ゆかりの、といえばこの植物園もしかりでして、できたのが1900年。明治33年です。当時の札幌の人口は14,900人だったとか(2010年9月時点では1,910,117人)。110年というのはやはりそれなりに長いです。

園内は若干紅葉が始まっていないこともないといえないわけでもありませんでした。つまりほとんどの樹はまだ色づいていなかったのです。その中で一本だけ頑張っていたやつがいたので、記念撮影をします。たまにはカラーで撮るのもよいでしょう、というかモノクロで撮ったら紅葉もなにもあったものではない。
ほかには秋の花がいくつかみられます。キクのたぐいであったり、トリカブトであったり。食ったら死ぬかしら、と思いながらトリカブトの紫色の花を撮影したりします。なかなかきれいなもんですな。冬期間は閉園ですが、あと1〜2週間もすれば紅葉も見頃でしょうし、もう一度くらい行ってみるのもよいのかもしれません。