ハム

負けると大体「ハム食う」とか新聞の見出しにされるのが日本ハムです。日本ハムファイターズになったのは1974年からですが、このチームはそれまでの間ころころと名前を変えている。それをちょっと追いかけてみましょう。

設立は1946年、セネタースとして発足しています。その後一年で東急フライヤーズ(1947)、さらにその次の年には急映フライヤーズ(1948)、また次の年には東急フライヤーズ(1949-1953)に戻り、その後は東映フライヤーズ(1954-1972)へ。それから一年だけ日拓ホームフライヤーズ(1973)を経て1974年から現在の日本ハムファイターズとなりました。そして多分来年また名前が変わります。これが第8代目のチーム名ということになりますね。

フライヤーズ時代が長いように思えますが、それも27年間のことです。ファイターズになる前は28年間で6回もチーム名が変わってるんですね。平均4.7年ですから5シーズンに一度は名前が変わってるわけです。怒涛のような改名攻撃……というよりは実によく親会社が次から次へと変わっている。それから今年でちょうど28年。日本ハム以前と以後がちょうど同じ年数ということになりました。

次々と親会社が変わったのはパ・リーグに人気がない時代が長く続いたせいもあるのかもしれません。なんといってもファンが少なければ観客動員数は伸びず、収入も増えませんから、ヘタをすると親会社のお荷物にさえなりかねない。
 人気のある球団といえば巨人、阪神ですが、このあたりはほとんど親会社もチーム名も変わってないですね。球団の台所事情に詳しいわけではありませんが、人気のある球団のほうがラクな経営ができるのは間違いないでしょう。プロ野球は夢を与える仕事とはよく言ったものですが、夢を追いかけるのにだって金はかかるわけです。問題はそれを誰が負担するのか、そしてどこまで我慢できるのかということなわけでして。

さて、びあ日本ハム戦のチケットを探してみました。すべての試合、すべての席に『余裕があります』なのには驚くばかり(^^;)。お値段は指定席Sの5100円から外野席の1500円までさまざまですね。うーん、はたしてこれが高いのか安いのか。

で、ちょっと調べてみると面白い記事が載ってました。『メジャーリーグのチケットは本当に安いの? 』ちょっと古いですが、1998年時点での最低価格と最高価格を抜き出して日本の価格と比較しています。それによればチケットは$1〜$50。円安、円高の話は現地の人には関係がないので、物価から考えて安いのか高いのかの判断を下していたりして、なかなか読ませる記事です。
 その記事での結論は『メジャーリーグのチケットは、その値段分の価値が充分にある』となっていました。その理由としてもっとも重要なのがファンサービスである、と。

野球に興味があってスポーツニュースなどをよく見ていれば、折に触れてメジャーリーグのエンターテインメント性の高さ、ファンサービスの徹底などを耳にすることができるのではないかと思います。それと比較して日本のプロ野球は……という論調も少なくありません。野球観戦はほとんどの人にとっては娯楽ですから、すばらしい試合を目の当たりにすることも含め、せっかくなら骨の髄まで楽しみたいですよね。そしてそれは観客が球団と選手たちに求めることのできるチケット代金としての対価__『商品』の一部でもあるのは間違いのないことだと思います。

とはいうものの、私自身TV以外での野球観戦というのはほとんどしたことがありません。せいぜい実家のある街に年1〜2回来てたイースタン・リーグの試合くらいでしょうか。アメリカにだって行ったことがないから、果たしてどのようなサービスが球場で提供されているのかはわからない。わかるはずもない。そんなやつがエラそうになにを言う、って話ですね。

うーん、これはぜひナマ試合をたくさん見なければいかんなあ。早く来い来い日本ハム