失敗を許容すること

航空宇宙技術研究所の開発による次世代超音速航空機の実験が失敗したという話です。らせんを描きながらふっとんでいく実験機の映像を見たかたもいらっしゃるんじゃないでしょうか。

この記事の中でちょっと気になったのが『肝心の実験機打ち上げの段階で失敗してしまい、日本の技術力が問われることとなった。』という一文。今回の実験はあくまでも第一回目だったんです。いくら机上計算でうまくいっていたとしても、実際の飛行となるとそれはまた別問題のはずではないのか。それをしょっぱなから成功させるというのはとても難しいことじゃないかと思うのです。もしかすると成功する確率の方が低いかもしれない。

それなのにたった一度の失敗で『技術力が問われることとなった』というのはどうなんでしょう?そもそも日本の技術力を問うているのはいったい誰なんでしょうか。誰かこの記事を書いたのかは知りませんが、ただ疑問を呈してそれっぽい記事にしたかっただけではないのかとかんぐってしまいたくなる。それと同じクチで「失敗は成功のもと」なんて言ってやしないだろうな。

失敗こそが重要だという考え方って、なかなかこういうメディアには出てこないように思えます。でも、本当にそれでいいのかなーと思ってしまいました。