タブレットPCあれやこれや

またタブレットPCの話になりますが、今回はちょっと趣を変えて。タブレットPCに使われるペンデバイスの技術は、日本のメーカーであるWACOMのものがほとんどであるというお話です。Intuos2をはじめとするラインナップを誇るWACOMタブレットですが、そのもっとも大きな特徴は電池もコードも不要なペンにあるといえるでしょう。それが非常に大きな武器になっていること、言うまでもありません。

内容についてはともかくとして、この記事で面白かったのはWACOM製のペンがどのような動作原理で動いているのかについての解説が載っていたところ。こういうのって探してみても意外に見つからなかったりするものです。特に一般読者むけにわかりやすい説明のあるものはなおのこと。見つけたときにしっかりスクラップしておきたいものです。

同じような話だと、最近ではASCII24に掲載されている「ノートPC 裏 技術情報 前編:日本IBM ThinkPad」もなかなか。こちらはノートPCのポインティングデバイスであるトラックポイント/トラックパッドの解説になってます。IBMのノートPC開発にかける意気込みも伝わってきて、ThinkPadユーザーである私としては楽しい記事です。

タブレットPCに話を戻しましょう。ラプラス取説研究所さんでは、タブレットPCの登場をきっかけにして、Webサイトのデザインを再考する必要があるのではないかという話がされています。現在のカーソルを引きずるインターフェイスと違い、タブレットPCでは銀行などのATMと同様、思ったところをダイレクトにポイントすることが可能です。そこで必要とされるのはオブジェクトの配置に重きを置いたデザインなのではないか__要約するとこういうことになるかと思います。

これ、言われてみればなるほどな話ですね。

また、同時に言われているのがFlashの浸透にともなってロールオーバーに過度に依存したサイトが増えているのではないかということ。こちらは特に『スタイリッシュ』なページに多く見られる傾向だと思います。ラプラス取説研究所さんでは『直接操作系ユーザーインターフェイス(UI)』と呼ばれてますが、ペンタブレットでの操作を考えてみると、ロールオーバーされた画像はほとんどユーザーの目には入らないことが想像できます。

タブレットPCの普及云々にかかわらず、デザインというのはユーザーインターフェイスの変化に伴って大きく求められるものが変わるんだなあ、と思った次第です。いやー、まったく気づかなかったなあ。タブレットPCの登場ってのも、思った以上に広い範囲で影響を及ぼしていくものなのかもしれないですね。