読書の秋

秋じゃなくたって読書はできるし、「〜の秋」と言ってしまえば大体カッコはついてしまうのであんまりありがたみのある言い方とも思えませんが、まあそこはそれ。村上春樹が実に久しぶりに長編小説を書いてくれたので、予約して入手しました。いやはや相変わらず独自の世界を作り上げてます。キラいな人は徹底してキラいなんじゃないでしょうか。でも私は大好きなんですけど。本作はラストがちょっと食い足りない気もしましたが、読んでる最中はそんなこと考えるヒマはなし。2日かけて一気に読んでしまいました。しかしカフカを過負荷と変換するとはこのバカIMEめ。こんなお前に誰がした。

対して「それは『情報』ではない」の方は再読中です。これ、すごく読みやすいんですよねー。最近は世の中の移ろいが異様に早いので、内容が古びてきてしまうのはどうしようもないんですが、それでも根っこの部分は健在なまま。「情報のサバき方」について考える契機とするにはいい本です。
 本書の中では「情報」と「データ」を区別してる部分がありますが、私はこれを「データを持っている人がエラいのではなく、それを使いこなして自らの知識にできる人がエラいのだ」と解釈してます。2,800円ってのはちょっと高いですけど、Webで新しいニュースを追っかけるのが好きな方には値段分の手ごたえは感じられる本のはず。おススめです。

しかしさっきから耳がイタいのはなぜだろう。