売らんかな

いずれもjapan.internet.comの記事です。

メール広告の話題もすっかり定着してしまった感がありまして、受け取る側はオプトインじゃなきゃイヤだと言い、送る側はそんなこっちゃ商売にならんがなと言っております。両者に歩み寄る姿勢は見られないので、状況はますますダラダラ感を濃くしているように思われます。

で、たとえオプトインしたとしても、一生送り続けてくるのは勘弁してくれってのが『賞味期限切れのEメール』の趣旨でしょうか。興味の対象なんて移りゆくものですから、その気持ちはわからないでもありません。延々と『お前はこんなものに興味があったんだぞ』なんて亡霊のようにいい続けられるのは、想像してみるとちょっと背筋がサムい。もしその広告メールがとてもスバラしい内容であれば、期限が切れてもまたオプトインしてくれるでしょうしね。賞味期限、ぜひつけてほしいじゃないですか。管理をするにしても、申し込みから一定期間経過したデータを削除する処理をシステムに追加するのはそんなに難しい作業じゃなさそうだし。

でもこういう送信者側の不利益になるような機能はなかなか普及しないだろうなあ。

さて、もう一方の「好きなサイトの広告は気にならない」のほうですが、内容についてはタイトルどおりです。そういう調査結果が出ているらしい。もっとも調査したのが『広告掲載サイトの業界団体』ってあたりが気になるといえば気になりますかね。消費者団体がやるともうちょっと違う結果になるんじゃないか、なんて勘ぐってみたくなる。

というのも、私は好きなサイトだろうとそうでもないサイトだろうと広告は気になるからなんですね。いや、それよりはむしろ自己主張の強すぎる広告はどこにあったってウザいと思ってると言ったほうが正しいです。でもって最近やたらと自己主張の強い広告が多いような気がする。特にFlashはよろしくないです。

動くモノってのはイヤでも人の目を引いてしまいます。動画アイコンがやたら多いサイトだと目が疲れちまいますが、それも動画に視点をひきずられるせいで焦点を絞ることができないせいでしょう。で、言うまでもなくFlashは動く。動きまくります。当然そっちに注意が向くわけですが、向いたその先が売らんかなの広告だったら?別に広告が見たくてそのページを開いたんじゃねえぞとモニタに向かって手刀を振るいたくなるわけです。この点、テキストだけの広告はまだマシ。画像を使っているものはその内容によりけりといったところかな。

広告のポジションとしては、主役である記事よりも引っ込んでいるくらいが望ましいはずだと思うんですよ。そのページの主役がいったい誰なのか、そんなのはページを作るうえでいちいち考えるまでもなくわかってなきゃいけない。脇役が主役より目立ってたとしたら、そんなのただ邪魔くさいだけです。

このへん、広告を流している間は画面を100%使うことのできるTVとは違うはずなんですけどねー。どーも表現手法が似ているためかまったく同じ感覚で作っちゃってるように見える。売りたいのはわかるけど、押し売りは勘弁してほしいです。でもって、Flashを使って押し売り感なく広告を作れてるところ、メーカーが自社サイトで流すプロモーション以外では見たことないような気がするんだけどなあ。

ま、ウザかろうがなんだろうが人目を引いたほうが勝ちって言いたいんならそれはそれでいいですがね。