コピー

hard で loxse な日々』さんに反応した『T's Diary』さんに反応。こういうのを連鎖反応といいます。連鎖反応が止まらなくなったら臨界に達するかもしれません。チェレンコフ光が!

そんなもの出るわけがありません。いや、それはさておき。

いわゆるコピーガード付のCD(CCCD)の話ですね。『CCCD によって正規の売上げが確保できるのであれば、価格の値下げを行なってくれても良いんじゃないか?』ってのは確かにそのとおりな気がします。でも「今まではコピーを前提にしてなかったんだ!対策をほどこした分高くしたっていいぐらいだ!」とかしれっとした顔で言われそうで怖いかもしれません。で、直接関係はないんですが、Phinloda さんの『今日の戯言(Phinloda is Here)』11月9日分にある『マクドナルドがハンバーガーを半額にしたら収入が半分になった、とか思っていないですよね? 』という一文を思い出してしまいました。

これは「値下げしてくれたっていいじゃん→値下げすると利益が減っちゃうからダメ!→マクドナルドが〜」という流れを想定してるんですが、先読みしすぎでしょうかね。まあことほどさように売り上げの読みは難しいってことなんでしょう。だからこそアナリストなんて職業があるんでしょうし。

しかし、一連の動きを見ていると、なにもかも全部承知の上でCDのコピーにネガティブなイメージを作り上げようとする動きがあるようにも思えてきます。ことあるごとに『CDのコピーによって売り上げが減少』って言ってるみたいだしなあ。これはネガティブキャンペーンってやつではあるまいか。まあ売り上げの減少は『消費不況による買い控えやヒット作の不作』が一番の原因だとは思いますけどね。そこにあえてCDのコピー云々って話を付け加えるのは、普通の人でも簡単にCDの完全な複製が取れちゃう時代に対する危機感と焦燥感の表れなんでしょうか。

しかしデジタルデータであるCDの『コピー禁止』ってのはなーんかセンスが悪いというか、ムリを通そうって話にしか見えません。なんでかといえば、デジタルデータの一番の利点ってのはコピーしても劣化しないところにあるからです。それをスポイルしようとするのは角を矯めて牛を殺すというかなんというか。そんなことを考えるくらいだったらコピーされたら儲かるシステムを作るほうが先なんじゃないかなあ。

とにかくダメダメ言っててもユーザーからけちょんけちょんにされるワケだし、いがみあっててもどうにもならないような気がしますよ。それが行き過ぎて音楽市場が冷え込み、結果アーティスト、企業、ユーザー総倒れなんてことにならなきゃいいですけどね。まあここらへんの話しはもういろんな人が言ってることですから、いまさらって感じはするんですが。