寝正月

ゼルダの伝説』をやっている内に年が明けました。で、『PRIDE』を見てボブ・サップはデカいとか思ってたんですが、やっぱりTVってのはラクでいいなあと。いや、とにかくなにか考えて動かなきゃ人間失格な風潮がそこかしこに漂ってる昨今ですが、そればっかりだとどこかでぷっつり糸が切れちまいます。だらーっとするのもたまにはよい。そういうときにTVという受身一辺倒なメディアはぴったりなんですな。

時代はデジタルTVに向かって流れていて、その特徴は双方向通信と言われてますけど、受動態万歳とか思ってると双方向ってそんなに素晴らしいことなのかと考えてしまいます。まあ電話を使ったりWebを使ったり、今でも視聴者参加型の番組ってのはあって、それをTVなる一つのモノでできるようになるメリットは無視できません。でもそんな番組ばっかりってのは勘弁してほしい。

まあ多分そうはならないんでしょうけどね。でも最初のうちはそのへんを勘違いしたような番組がいっぱい出てくるんだろうな、といつも以上に浮かれまくってハナにつく正月番組を見ていると思うのです。天邪鬼な私としてはあれだけハシャがれると「正月ってそんなにめでたいのか」とかなんとか。

しかしたまに観るとなんかTVの中でどんどん独自の世界が作られていくように見えます。好意的に見ると50年をかけて作り上げてきたTVなりの文法というやつ。でも実のところは作為が見えすぎるほどの過剰な演出にすぎない。それを嫌ってか最近は素人を使うのもはやりですけど、これがみんなTV慣れしててプロとの境界線がとても曖昧なんですな。しかも素人を使っているにもかかわらず明らかにヤラせが見えたりする。バラエティではものすごく顕著ですけど、なにやってんですかこの人たちは?

プロとの境界線がぼやけてきてるってのはきっとさまざまな分野で同じようなことが起きてるんでしょう。原因は言うまでもなく情報の氾濫ですが、まあそれ自体は悪いことじゃないと思います。でも境界線付近の人たちがあまりにも多すぎてなにがなんやらわからない。というわけでスポーツばっかり見てます。

とはいえ一番問題なのはTVがどうのこうのということではなく、私がだらっとしているのは『たまに』ではすまんのではないかということです。つまりいつでもどこでもだらっとしてるんじゃないかってことですが、なにはともあれ明けましておめでとうございました。