若き数学者のアメリカ

読み終わった。あんまり数学の話が出てこないから構える必要はなさそう。作者の感受性が豊かなのがストレートに出てきて、共感できるところも多い。「アメリカの景色に何も感じないのはそこに涙がないからだ」なんてのは慧眼ではないか。感動の裏には必ず共感があるってことかもしれん。人の心に関する洞察もよい。考えていることが過不足なく文章になって現れているようだ。羨ましいことです。何冊も本を出しているようなので、そちらも読んでみたい。いいものを見つけたような気がする。