Review

最後のRiverdance

Riverdanceの東京公演(赤坂ACTシアター)に行ってきました。 アイルランドの伝統舞踊という意味合いが濃かったアイリッシュダンスを、一躍有名にしたのがRiverdanceです。1995年の初演以来、総観客動員数は2,000万人を越え、「Riverdanceすなわちアイリッシュ…

「雲の向こう、約束の場所」に見る新海誠の作風について

「雲の向こう、約束の場所」を観てみました。 やっぱり絵はキレイですね。抜けるように鮮やかな色遣いと陰影の対比は他ではなかなか見られません。 ストーリーに関してですが、 日本が南北に分断された、もうひとつの戦後の世界。 という前提自体が説明不足…

レナードの朝を観る

精神病院に赴任した医師セイヤーは、体を自由に動かせない患者たちにボールを受け止める反射神経があることを発見。さらに、30年間も半昏睡状態で病院暮らしを余儀なくされていたレナードに新薬を投与することで、彼を奇跡的に目ざめさせるのだが…。 という…

トンデモクラシック音楽「大序曲1812年」

「大砲」使った自衛隊コンサート 朝霞訓練場で20日(MSN産経ニュース) チャイコフスキーといえば18世紀の偉大な作曲家のひとり。「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」などなど、有名な曲を多く残しています。いかにもロシアって感じの曲調で、ずっと聴いている…

邪眼は月輪に飛ぶ

邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)作者: 藤田和日郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/04/27メディア: コミック購入: 10人 クリック: 105回この商品を含むブログ (234件) を見るあー面白えなあというのが読後感。単純ですな。でもこんなに単純な感想を…

大回顧展 モネ

六本木の国立新美術館まで、「大回顧展 モネ」を観に行ってきました。美術展に行くのもずいぶん久しぶりです。もっとも美術方面についてはロクに勉強をしたことがないので、なんとなく観るだけではありますが。まあそんなわけでいつものようなテキトーっぷり…

少年時代を読む

少年時代〈上〉 (ヴィレッジブックス) 少年時代〈下〉 (ヴィレッジブックス) 著者はロバート・マキャモン。1991年に刊行された作品です。 上巻を読み始めたのが土曜日。下巻を読み終えたのが昨日の真夜中、というかほとんど今日の早朝。いやー面白かった。 …

パックランドでつかまえて

風邪を引いたようで喉が痛いのです。というわけで超長風呂をしようと思いました。長風呂をしてたっぷり汗をかいてさっさと風邪を治そうという魂胆です。もっとも正直手ぶらで長風呂というのは恐ろしく退屈なので、こういうときは大体何か本を持って風呂に入…

イカロスの墜落__断絶する世界

休暇を使って上野の国立西洋美術館で開催されている「ベルギー王立美術館展」へ行ってきました。いくつかの作品を見てちょっと考えてみたりしたので、せっかくですから記録をとっておこうと思います。 今回はブリューゲルの「イカロスの墜落」について。 と…

羽生喜治インタビューの感想文

「ネット社会を生きる奥義」 羽生善治(前編) 「ネット社会を生きる奥義」 羽生善治(後編) 羽生さんのお名前はネット上でもちらほら見かけるように思います。梅田望夫さんとの親交があるためかもしれませんが、もちろんそれだけではなく、その言葉に深い…

「鏡の法則」感想文 〜ヘタであることを求められる文章

「鏡の法則」ははてなブックマークで500以上のユーザーがブックマークする人気コンテンツらしいです。たまには流行モノにも乗ってみるか、と思って私も読んでみたのですが、気がつけばどうやらもう完全に乗り遅れているような気がすごくする。正直かなりがっ…

Blogを始める101番目の理由 〜いつか世界が君に気づいてくれたらいいのに

前回のエントリで無理矢理100もBlogを書く理由をヒネりだしてみました。実際かなり疲れたのでもう二度とやりたくありませんが、不思議なモノで、あれだけ苦労したというのに、エントリをアップしたとたん「あ、そういえばこういう理由もあるかも」「なんでこ…

クラシック・イン・セヴィアン

国際フォーラムへ行ってきました。考えてみればタップのステージを観に行くのって初めてだなあ。ちょっと早めに着いた上に腹が減っていたので喫茶店に入ったのですが、頼もうと思ったザッハートルテは品切れで残念でした。紅茶を頼んだら普通にアールグレイ…

英雄伝説VI SC

英雄伝説というキーワードで来られる方が結構多いようなので感想文でも書いておこうかと思いました。ネタバレを含みますので注意。 前作FC(First Chapter)とあわせて、ようやく英雄伝説VIが完結します。なのでSC単体でやってもどうにもならんのですが、FCが…

お高いイヤホンを買う

iPod nanoを発売日(2005年9月8日)直後に購入してから約半年が経ちました。購入直後にiPodのイヤホンは音質が今ひとつ……という話を聞きまして、いくつかのイヤホンを試してみたものです。 しばらくはSONYのMDR-EX51SPで落ち着いていたのですが、毎日の通勤で…

名古屋公演

5回目にして今回の来日公演最終鑑賞は11月19日(土)のソワレ。 4列目11番という、今までにない絶好のポジションだった。もっとも1列目が存在するのは舞台正面だけなので、やや左よりの11番席は4列目と言いつつも実際には3列目のようなものである。舞台が近…

東京公演・総括

というわけで東京公演は終了。ざっとおさらい。感想も含めて見どころなど。ただし色々書きはするがこんなのは所詮ヨタであって、とにかく観てみなければなにも始まらないのがRiverdanceであるということは強調しておきたい。あのタップの衝撃はやはりナマで…

東京公演最終日・夜

4回目。席は1回15列通路脇。いい席だ。 プリンシパルはMichael Patrick GallagherとDearbhla Lennon。この組み合わせは3回目だ。この二人は本当に王子様とお姫様って感じ。綺麗な金髪もさることながら、緻密で正確な足裁きに気品を感じてしまう。ちなみ…

東京公演最終日・昼

3回目。席は1階後方で、初日とほぼ同じくらい。これくらいになるとオペラグラスがあったほうがよいということになる。1回くらいは2階席で観た方がよかったかもなと思う。 プリンシパルはJoe MoriartyとZara Curtis。Joe Moriartyはなるほど確かにジュネ…

2回目。座席は16列目ほぼ真ん中。 前の方で見ると全然違うな。タップの迫力がすごい。リードダンサーはMichael Patrick GallagherさんとDearbhla Lennonさん。この組み合わせは初日と同じ模様。どちらも品のあるダンスって感じに見えた。その分ややクセがな…

シネマの海(カルロス・ヌニェス)

スペインはガリシア地方におけるケルト音楽のパイプ奏者、カルロス・ヌニェスの新作。 カルロス・ヌニェスには以前から物語的な広がりのある音楽性を感じていたのだが、本作ではますますそれが強まったと感じた。アランフェス協奏曲やボレロ、ゴッドファーザ…

STOMP OUT LOUD [DVD]

これはいい。 単にステージを撮影するのではなく、街の片隅をも舞台にする。どんなものでもリズムを刻むことによって楽器にしてしまう、というSTOMPの特色がよく出ていると言える。場面の切り替えにも趣向が凝らされていて飽きさせない。カメラワークも面白…

初日

というわけでRiverdance The 10th Anniversary 初日。1階34列なので結構後ろだと思っていたのだが、案外よく見える。小さな舞台向けになっているとはいえ、演目そのものはDVD(ジュネーヴ版)とほとんど変わらない。今回はHeartland(歌)が削られていた……と思う…

An Irish Evening(The Chieftains)

1991年のコンサートの模様を納めたものらしい。リージョン1とかいいながらちゃんと再生できる謎製品(Amazonのレビューにそう書いてあったから買ったのです)。さらには「もうすぐ発送される製品」になってから実際に発送されるまで3日くらいかかったという…

ロシアン・ブラス

サンクトペテルブルグ・フィルの5人によるロシアン・ブラスが札幌を手始めに全国7箇所を巡るコンサート。サンクトペテルブルグ・フィルは去年の10月に聴いているのだが、そのときのプログラムにも「展覧会の絵」があった。今回はブラスで、ということで趣…

函館で朝市な活イカ

函館に行くのは約5年ぶり。JRで3時間ちょっとである。ついてみると駅舎が真新しくなっていて驚いた。ちなみに車内で長万部駅名物のカニ飯弁当を食べてみたのだが、そんなに感動するほどウマいもんでもないねという感じ。その割に1,000円という値段はちと…

内側から見た富士通 〜「成果主義」の崩壊(城 繁幸)

62/100点ってとこか。 秋草前社長が連続する業績の下方修正を記者に聞かれ、「くだらない質問だ。従業員が働かないからいけない」「株主に対してはお金を預かり運営しているという責任があるが、従業員に対して責任はない」とのたまったことを始め、最近けち…

英雄伝説VIについて

78/100点かな。 実はすでに3週間くらい前に終わっていたりする。 ストーリー的には壮大なる序章というか第1章。完結まではまだ遠いので、この時点でどうこう言うわけにもいかないなあというのが正直なところだ。実際に遊んでみるまで、そんなことになって…

秀丸エディタハンドブック

Amazonで色々買ったついでに注文したのだが、ぱらぱら読んでみるとけっこう面白いかも、という感じ。テキストエディタの解説本なんて、いったいどんなことが書いてあるのやら……と思ったのだが、検索・置換とマクロに特化したつくりになっている。しかも検索…

IntelliPoint(IP) 5.2

via:onlinesofts.com annex2 出たそうな。発売日に買って以来、ずーっと気にしてきたあの点は改良されているだろうか。なにせあまりにも気になって仕方がないので、長たらしいレビューを書いたり、使うのを一時やめちまったりしていたのである。どのような変…