解像度四方山話
しかしディスプレイの解像度も色々あるもんだと思いました。最近の液晶モニタだとSXGAなやつが多いんですが、普通SXGAなんていわれてもよくわからんと思います。正直私もよく覚えてないので、以下に対応表を載せておくことにしました。ちなみにアスペクト比ってのは平たく言えば横:縦です。
名称 | 解像度 | 画素数 | アスペクト比 |
---|---|---|---|
QVGA | 320×240 | 76,800 | 4:3 |
VGA | 640×480 | 307,200 | 4:3 |
SVGA | 800×600 | 480,000 | 4:3 |
XGA | 1,024×768 | 786,432 | 4:3 |
WXGA | 1,280×768 | 983,040 | 16:9 |
SXGA | 1,280×1,024 | 1,310,720 | 5:4 |
SXGA+ | 1,400×1,050 | 1,470,000 | 4:3 |
UXGA | 1,600×1,200 | 1,920,000 | 4:3 |
QXGA | 2,048×1,536 | 3,145,728 | 4:3 |
これを見ると整然としているようで実はそうでもないみたいですね。特にSXGAだけアスペクト比が5:4なのが解せません。UNIXやワークステーションで使われてたからじゃないかって話も見かけたんですが、どうにもはっきりしない。誰か知ってたら教えてください。つか、ヘンなアスペクト比であるSXGAが最近の主流だってのもどうかと思いました。まあどうせ液晶ディスプレイは推奨解像度以外だと画像がボケボケになってお話にならないか、全部の画素を使い切らずに周囲に黒いフチ取りができて妙にせせこましい気分になるかのどっちかだからいいのか、という気もするんですが、ゲームやDVDを見る場合にはそうも言ってらんないですからね。CRTならディスプレイ側で調整してアスペクト比を無理やり補正するって手も使えるんですけど。
ちなみに私がセカンダリのディスプレイで使ってる1152x864なる解像度はここには載ってません。確かにちょっと中途半端な解像度であるには違いないんですけど、これは確かグラフィックカードのメモリがまだ少なかった頃の名残だったんじゃないかと記憶してます。どういうことかというと、グラフィックメモリが2MBでも16bitカラー(HighColor/65536色)が表示できるギリギリの解像度なんですな。情報処理試験にでも出てきそうな計算をしてみると、どれだけグラフィックメモリが必要かってのは画素数x色数になりますから
1152 x 864 x 16 = 15,925,248(bit)
となります。で、単位をバイトに直すために8で割る。ちなみにBitとByteはどっちも頭文字が「B」なんで、ビットは小文字で、バイトは大文字で表すってのが慣例になってます。ADSLなどの回線速度は「Mbps」だからビットで、メモリやHDDなどの容量はバイトであらわすので「MB」になってますね。このへんはそろそろ統一してもいいような気はするんですが。ま、ともあれビット表記を8で割ってバイト化するんでした。
15,925,248 / 8 = 1,990,656(Byte)
結果、1152x864の解像度で16bitカラーを実現するためには1.990656MBのグラフィックメモリが必要であることがわかります。まさしくぎりぎり。でもってこの解像度は15型CRTで表示させるとちょどよいくらいでもあるので、なかなかありがたかったように覚えてます。だからこそいまだにこの解像度を使ってるってのもあるわけでして。
ただ、今だとグラフィックメモリは128MBだ256MBだって世界ですし、ローエンドでも32MBくらいは積んでるので、その意義ってのはあまりないのかもしんないですね。WebでもRGBそれぞれに256階調を割り当てる、つまりは24bitカラーが当たり前のように使われてますし。ま、長いことPCを使ってる人には当たり前な話かもしれないですけど、こういうことも語り継いでいくといいんじゃないかと思った次第です。SXGAのアスペクト比がなんで5:4なのかってのにも、きっとこういう理由があったんじゃないですかと思うんですけどねー。どうなんでしょうか。