NOD32

ウイルス対策ソフトに新たに「NOD32」が加わるという記事。キヤノンシステムソリューションズのサイトからベータ版がダウンロードできるので、私もさっそく使ってみました。

すでに『【レビュー】ウイルス検知率100%! 軽快動作のアンチウイルスソフトの新星「NOD32」』という記事もあるように、NOD32はウイルスの検知率においてSymantecTrend MicroMcAfeeなどの他メーカーに勝る性能を誇っています。それでいてウイルスチェックの速度も速い。とするとこれはいけるんじゃないか、と期待も大きくなろうというものですが……。

正直なところ、ちょっとユーザーインターフェイスに難があると思います。たとえばヒューリスティックレベルを変更できるようになっているのはよいとして、じゃあそのヒューリスティックレベルとはなんぞやということについてはヘルプファイルを見ないとわからない。あと、設定項目がツリー表示されていてその中にAMON、IMONというモジュールがあるんですが、これ、見ただけじゃなんのことかわかりません。設定ウインドウを開いてみるとそれぞれ『常駐保護(AMON)有効』とか『メール保護(IMON)有効』とか書いてあるんですが、それならなぜ最初からそう書いておいてくれませんか(涙)。設定は細かいところまで変更できるようになっていて好感触なだけに、このぶっきらぼうさはいただけません。いや、最初から意味がわかってるんならいいんですが、もう一歩ツめてくれるとよかったかなあと。

あと、パーソナルウォールの機能がないのに4,000円という価格設定はツラいんじゃないかという気がしますね。個人ユースのPCでは、アンチウイルスソフトだけじゃセキュリティレベルとしてもう不十分になっちゃってるんですよねー。他社のソフトと比較して必ずしも安くはない価格設定で、しかも機能的にも足りないとなると、これはなかなか人には薦めにくいです。どうしても「あと1,000円出せばパーソナルファイアウォールもついてくるし、そっちの方がいいんじゃない?」ということになってしまう。

んー、なんか批判的なことばっかり書いちまいました。こういう一点集中型のソフトは個人的に応援したくなっちゃうだけになぁ……せめてもう少しわかりやすいインターフェイスありさえすれば。まあ人に薦めるかどうかはともかく、自分で買うのはいいよなとも思ってたりするんですけどね。動作が軽いとなると、ノートPCには向いてるよなー。

つか、最近私のまわりでPCを買う人が増えたんですが(なぜかVAIOばっかり)、いまだに「やっぱりウイルス対策ソフトって買ったほうがいいのかなあ」という質問が引きも切らずです。誰かなんとかしてください(泣)。