幼年期の終わり

やじうまWatchで知ったんですが、ファミリーコンピュータ(ファミコン)とスーパーファミコンの製造が9月で打ち切られるそうです。任天堂のWebサイトには情報はないんですが、ちょっと見てみるとディスクシステムの書き換えサービスも同時に打ち切られるそうです。移り変わりの速いゲーム業界で、今まで製品/サービスを提供しつづけていたことがまず驚きですが、そこに任天堂のハードに対する愛着というか、面倒見のよさのようなものを感じてしまいますね。

初代のファミコンが発売されたのは83年ということで、今年はちょうど20年目にあたります。それ以前にも家庭用ゲーム機というのは存在していましたが、ファミコンがその存在を日本国内においてあまねく知らしめたのは間違いのないところでしょう。その後のスーパーファミコンプレイステーションなどを経て、コンピュータゲームは一般に広く浸透していきました。今でも「ゲーム脳」などの偏見は消えないわけですが、だからといってコンピュータゲームが消えてなくなることはおそらくないでしょう。その先鞭をつけた存在として、ファミコンの存在もまた長く語り継がれていくはずです。

テレビゲームの歴史というのもどこに始点を置くかで色々あるようですが、こと日本においてはやはり『ファミコン以前/以後』とするのが自然なように思われます。そしていわゆる『ゲーム世代』の人たちがいまや30代となって社会を引っ張るようになっている。あと10年、20年してみないとはっきりとしてことは言えないでしょうが、コンピュータゲームの存在が社会をどのように変えたのか、という視点で世界を見てみるのも面白いんじゃないかな、と思います。まだ数はそれほど多くないですが、すでにそういう動きはありそうですね。なにか面白い本やWebサイトがあれば教えていただければ幸いです。


 TVゲームの歴史に関してはCLASSIC VIDEOGAME STATION資料館なんかが面白いと思います。どーもかなり読みづらいデザインなのは勘弁してくださいって感じですけど。