かきぞめ

というわけで明けましたのでこんばんは。
教育テレビでUMOJAを見ているうちに去年から今年への境界線を越えてしまった。アフリカの民族音楽をベースにした舞台で、なかなか面白い。ただ、蕩尽伝説さんのレニ・リーフェンシュタールとグロテスク的肉体の美 を見たあとだと簡単に喜んでもいられないと思うですよ。20世紀というたった100年の間に、果たしてどれだけの民族たちとその文化が消えていったのだろうかと。
で、UMOJAにはそのように民族が西欧の文化に触れ、それに取り込まれていく歴史も織り込まれている。そのへんにはRiverdanceっぽい香りも感じますなー。まあ、こうやって民族固有の文化が現代のメディアを通じて紹介されていくってのはこれからもどんどん増えていくんじゃないだろうか。トラッド系の音楽を聴いていると、多くのアーティストと呼ばれる人たちが民族音楽のテイストを取り入れているのは一種の流行みたいなもんでもある。ADIEMUSとかDEEP FORESTとか。
そういう流れ自体、賛否両論あるんじゃないかと思う。所詮それはオリジナルではありえないわけだし。けど、現状はすでに是非もないのかもしれない。そうこうしているうちにか細い灯火はいともたやすく吹き消されていくのだから。