英雄伝説VIについて

78/100点かな。
実はすでに3週間くらい前に終わっていたりする。
ストーリー的には壮大なる序章というか第1章。完結まではまだ遠いので、この時点でどうこう言うわけにもいかないなあというのが正直なところだ。実際に遊んでみるまで、そんなことになっているとは知らなかったので、ちょっと騙されたような気さえする。まあうまくやられたもんだ。
しかしエンディングで次作の予告をしてしまった以上、せめて1年以上には出してくれるんでしょうね。なにせいわゆる「ガガープトリロジー」は完結まで5年以上かかった挙句にリメイクも入り乱れ、なんだかよくわからん状態になってしまったのだから。いや、そこでどっぷりハマったから6を発売日に買っちまったんだが。
システム的には今日びのRPGとしてはオーソドックスな作りだと思う。全編3Dというのも時代の流れだろう。画面の作りはなかなか丁寧で、PS2あたりのゲームと比べても遜色はない。ムービーとかをボコボコ突っ込んだりしないあたりは、いかにもFALCOM、いかにも英雄伝説って感じですな。ドラゴンクエストなどと似通った老舗志向のようなものがあるのかもしれない。ちなみに全編3Dということもあるので、今回はPS2のコントローラをUSB経由で接続して使用した。これがなかなか良い感じ。さすがにマウスでのプレイはちとツラいだろうなあと思う。
シナリオも硬軟織り交ぜた、ぶっちゃけてしまえばよくあるタイプで、安心して見ていられる感じ。基本的には一本道で話が進んでゆくし、それほど難解なトラップもなくすいすい進む。うーむ、まさに日本型コンピュータRPGの王道。
ただ、難点としてボリュームにやや物足りなさの残るという点があげらる。選択型のクエストを含めて8割方はクリアし、エンディングまでおよそ24時間かかったのだが、これは最近のRPGとしては短めである。といってやりこみ要素がそれほど強い作り方もしていない。FALCOMらしく特典がいっぱいついてくるのはいいんだけど、それで約10,000円するってのはやっぱりゲームとしては少々お高いでしょう。そのほかにゲームパッドを新たに買うなどの追加投資を考えるとなおのことだ。少なくとも学生はちと手を出しづらいと思う。いいゲームなのに、もったいないなあ。まあ6だけで完結するゲームではないので、廉価版が出るのを待つという手もあるかもしれないが。
というわけでなんだかんだと言ってきたが、結局のところ7が出てくれないことには評価しづらいゲームだったりする。というわけで点数はビミョーなところ。ちなみになんとなくではあるが、未処理の複線が多く、物語としてもなかなかスケールが大きいので、ひょっとしてこれは7でも終わらないんじゃないかと考えている。6,7,8で三部作というウワサはあるので、もしかするとそういうつもりなんだろうか。んー。
あと、本作には主題歌がついている。正直歌はそんなにウマくないのだが、そのメロディがゲームの要所要所で使用されているので、知らないうちに心に残るという仕掛け。歌詞もストーリーにマッチしていて、そのへんはお上手ですねって感じです。