Web2.0 ≒ 出会い系サイト

しかるに問題はWeb2.0である。はてなダイアリーキーワードを読んでみると

「次世代のウェブ」のような意味で叩き台的に使われる標語であって、確定した意味があるわけではないが、大抵の場合

  • WWWがあたかもプラットフォームのように振舞うようになること
  • 記述内容の断片化が進み、各々のユーザーが自由にそれらをリミックス/カスタマイズできるようになること

を含意している。

とか書いてある。また漠然としてますな。漠然としているからこそ色々言えて面白いのかもしれないが、なんかこうもやもやしていてつかみどころがなく、正直言って気持ちが悪い。かつて「Blogとはなんぞや」というようなメタBlogが話題になっていた頃を思い出す。「ブ日記」とか懐かしいですね、とか思う。ホームページじゃないウェブサイトだ!という鼻息の荒さはもっと懐かしい。なんだか隠居爺になった気分になる。
まあわからなければ調べればいい。「Web2.0」でぐぐってみる。たとえばWeb2.0的なサービスって?という例として、Tim O'ReilyがBlogやWikiの代表としてのWikipediaP2Pなんかをあげている。ほかにもディレクトリではなくてタギングによる情報分類とか。うーん。よくわからんなあ……と思いつつ、Web2.0 要素MAPを見てみると『技術ではなく姿勢(原文では"An attitude, not a technology")』とか書いてある。
えー。うー。
『姿勢』なんて曖昧なもの、わかりにくくて当たり前だ!むーん。さっきからうなってばかりである。とりあえずわかったのはWeb2.0とは概念である、ということくらいだ。なんとも実りが少ない。
そんな中で、Web1.5Wikipediaを参考にした説明が載っている。とりあえず日本語のところだけ抜粋。

Web1.0
Web1.0と言うのはめったに更新されないスタティックなHTMLで作られたWebだと言う話です。静的で、ちょうど図書館の書棚の様なイメージです。
Web1.5
Web1.5ではコンテンツマネジメントシステムを利用して、いつも変化がある、ダイナミックなWebと定義されています。Web1.0と比較すると極端に動的なWebだと言う事ができるでしょう。また、付け加えるのであれば、サイト内で完結したサービスが多く、多大な投資を行う事で成立しているWebと言う事ができます。ドットコムバブル時代のサイトがまさにこの種類のWebサイトになるでしょう。
Web2.0
まだまだWeb2.0そのものの定義は曖昧な様ですが、大枠の意味合いとしては、Web1.0の静的なWebであったり、Web1.5のサイトの独立性が高いダイナミックなWebとは異なり、サーバやコンテンツ同士がシームレスに連動され、インターネットが社会的なネットワークとして動作すると言う様な意味合いです。

ここまできてようやく少し整理された感があるか?ポイントは『サーバやコンテンツ同士がシームレスに連動』のあたりだろうと思われる。連動、ねえ。BlogにおけるTrackbackを用いた連携とか、その中で醸成されていく議論(雑談、でもいいと思う)とかを思い浮かべてみる。ふーん。あとはSNSでのコミュニケーションやコミュニティもそうだろう。はてなブックマークではより多くの人がクリップした記事を知ることができたり、コメント欄を見ることによってその記事に対してどんな意見があるのかを知ることができる。そこからインスピレーションを得ることもあるだろう。
つまるところは最近流行りのコミュニケーションってやつか。それも単なる知り合い同士のものではなく、不特定多数に対象を拡大したコミュニケーション。そしてその中から生み出されていく新たなアイディアとか価値観とか。そんな新たなコミュニケーションを作り上げるスキームがWeb2.0ってことですか?
そうか、出会い系サイトを真面目に使おうってのがWeb2.0なのか!
……我ながらヒドいひらめきだ。しかし不特定多数とのコミュニケーションってあたりが。新たな価値観ってのは大きな声では言えないがセフレとか今までにない新たな経験がってことで。世の中には色んな趣味の人がいるんだなあ!とか。
続ければ続けれるほど泥沼だ。
うーん、しかしなんかわかったような気がするのは事実。やっぱりたとえ話は便利ですねかなり誤解の危険性が高いけれども!あ、あとかねてより感じていた「Blog時代になって読み応えのあるサイトが減ったなあ」という理由みたいなものもわかった気がしますよ!そのへんはまた今度書いてみよう。