メルセンヌ素数、RC5-72、宇宙人探索、癌治療 等

SETI@homeは1999年に開始されたプロジェクトで、SETI(Search of Extraterrestrial Intelligence:地球外文明探査)の解析を世界中のコンピュータに分散処理させようというものだ。その後、いくつも登場する分散コンピューティングプロジェクトの最初の成功例である。

GIMPS(1996年開始)やdistributed.net(1997年開始)は成功していないと思われているのだろうか。マニアックなのは否定しないけど。あと分散コンピューティングといえばUnited Devices(2001年開始)あたりが流行ったのを覚えている。
記事を読んで、今は分散コンピューティングの標準インターフェイスBOINC(Berkeley Open Infrastructure for Network Computing)なんてのがあるのを初めて知った。ちょっと気を抜いていると知らない言葉がどんどんでてくる。ちなみにBOINCぼいんくでいいのだろうか。
読みかたはともかく、分散コンピューティングというのは時代の注目キーワードであったりもするらしい。他にも色々プロジェクトがあるのでは……と思ったら「各種分散コンピューティングプロジェクトの紹介(Matのホームページ)」なんてページを見つけた。「日本人参加者の多いプロジェクト(同)」というのもある。どうやらいろんな人たちが世界中のCPUパワーを求めて日夜骨肉の争いを繰り広げているらしい。GoogleGoogle BASEを通じて世界中の人たちが抱えている知識を吸収しようとしているし、世間の人々は便利で快適な世の中のためにずいぶん貢献していることになりそうだ。しかもタダで。
そういえば以前distributed.netクライアントを動かしていたら、電気代が月1万円を超えたことがある。全然タダじゃないじゃないか!お金を払ってまで暗号解読にいそしんでいたわけである。確かに24時間稼働していたのはやりすぎだったと思うが、あれには本当にびっくりした。そのせいというわけでもないが、今はどのクライアントも稼働させてません。
CO2削減のためです(もっともらしい)。