地デジチューナの適正価格についてのやる気のなさそうな考察

なかなか前途多難に見える地デジ化ですが、2011年のアナログ停波にせよ、この5000円以下チューナーの開発にせよ、強引なところが目に付くような気がします。で、ちょっと調べてみたですが、記事にある8月2日の答申ってやつは正確に言えば第4次中間答申、なんだそうです。でもって翌日に意見募集が開始されてる。記事を読むだけだと意見募集ってところまではわからんですな。他のところには書いてあるのかな?
ま、それはいいや。ともかく中間答申ってことは、今後どうなるのかはまだよくわからんってことですね?んー、事務局__つまり総務省側の思惑として、5000円以下というのがどこまで本気なのかもよくわからん気がするなあ。おもちゃみたいなものならともかく、5000円以下の家電って意外に思い浮かばないんだもの。とりあえず下限値を出しておいて、最終的に10000円以下を落としどころにするとか考えてんのかねえ、などと勘ぐってみたくなる。
ちなみにこの5000円うんぬんに関する本文中の記載はこんなふうになってます。

諸外国における受信チューナー等の価格を見ると、機能等の面で異なるため単純な比較はできないものの、例えば、フランスでは約40ユーロ、英国では約30ポンド、米国では約60ドルで発売されている例が見られる。我が国においても、例えば、上記のような簡易なチューナー等に必要な機能がどのようなものであるかを関係者が検討すること等を通じて、2年以内に5,000円以下の簡易なチューナー等を視聴者が望めば入手できるような環境を整えるようにすることが望まれる。

なげー文章ですが、要するに諸外国と比較しつつ設定してみましたってことですな。IT Mediaの記事にあるとおりですけど、そういや今かなりの円安なんじゃなかったっけ?Yahoo!ファイナンスを見つつざっと計算してみますか……40ユーロ=約6,500円、30ポンド=約7,200円、60ドル=約7,100円……やっぱりちょっとフカシてませんか?って感じがしないこともない。
で、つらつらと読んでいくと、他にも難視聴地域対応としてのIP送信、とか書かれていて結構面白かったりします。「条件不利地域に限らず積極的に活用」とか書いてますよ!とすると遠からずI-Oとかメルコとかから地デジ対応チューナーカードが出てきたりするんでしょうねえ。
まあ個人的にはTVが見られなくなってもいいや、って感じなんですけどね。地デジの必要性ってのもいまだによくわからんのですが、それでああだこうだ言う気がしないのは、結局のところ私の生活におけるTVの重要性が全然高くないからだったりします。そこに時間を割くのはもったいないというか、なんかもうどうでもいいやというか。それでもさすがに受信可能な装置がひとつもない状況ってのはアレな気もするので、PCで見るかTVで見るかってのをそのうち選ぶことになるんじゃないですかねえ。そうなったときにはむろんコストパフォーマンスも考えるんですが、そうだなあ、1万円程度の出費ですめばいいかも。そりゃ安けりゃその方がいいですが、以前PC用のチューナーカードを買ったときもそれくらいだったからなあ。それでもTVを買い替えるよりは安いし、納得はしないけどしょうがないから諦めてはやるよってところですかね。
そう言う意味ではタイトルの「やる気のなさそうな考察」ってのは嘘です。大嘘。「やる気のない考察」というか「やる気のないヨタ話」ってのが正確なところでしょう。