淡色文字はやめていただきたい

眼鏡・コンタクトな人が集まると「俺はこんなに目が悪い」大会が始まるのはやはり一種の病気自慢とかそういうやつなんでしょうかね。最近検査はしてませんが、突然眼鏡の度が合わなくなったということもないので大して変わっていないはずの私の視力は、当然のように小数点以下第二位の世界です。レベル的には中くらいですが、乱視入りなので中の上から上の下くらいにランクアップされます。で、最近流行のWebサイトデザインっての中で、個人的にやめていただきたいものがひとつあります。
淡色文字。
えー、つまり背景が白だと文字色がグレーとかそういうやつです。昔からそういうサイトはあったのかもしれませんが、どういうわけか最近よく見かけるんですよ。でも、これはやめていただきたいと思うのです。つーかやめてくださいというかやめてくれというか後生だから勘弁しておくんなさいというか、まあそんな感じ。なんでってそりゃ読みづらいから。
末尾に例を載せておきましたが、私の場合はRGB(40,40,40)までは大丈夫で、RGB(60,60,60)だと長文ではキツい。それ以上だともう勘弁してくださいって感じでしょうか。思ったよりもレンジが狭いかも……って感じですが他の方だとどうなんでしょう。
淡色文字が使われるってことは、その方がデザイン的によい、ということなんでしょうけど、これ、正直よくわからんのです。だってそれで肝心の記事本文が読みづらいってことになっちまったらそれこそ本末転倒じゃないですか。そりゃね、デザインとコンテンツの内容のどちらに重きを置くかってのは、サイトのコンセプトによって揺れ動くものだとは思いますよ。でも、それにしたところで揺れ幅の限界ってのはあるんじゃないか。で、その限界を超えてしまっているサイトも少なからずあるんじゃないか。
そういうのは即刻是正していただきたいのです。



とまあなにやら好き勝手言ってますけど、難癖つけてそれで終わりってんじゃ相互理解にはほど遠いですね。なのでちょっと相手の立場になって考えてみようとか思いました。なぜ淡色文字を使うのか?むー、ハイコントラストな配色だとちかちかするとか、あるいはどぎつい印象を与えるってことなんでしょうかねえ。デザイン方面の知識はあまりないのでそれくらいしか思い浮かびませんが、他にもなにかあるかなあ。
まあ、どぎつく感じるってのはわからなくもないです。それが高じて押しつけがましい印象を与えてしまうってこともあるかもしれない。でもなあ、それにしたところでちょっと薄すぎるよコレはってのが散見されるような気がするんですよ。そりゃ感じ方には個人差がありますから、お前の基準でモノを語るなとか言われりゃそれまでなんです。ユーザースタイルシート使えばいいじゃねーかというのもごもっともです。けれども気になるといえばとても気になるんですよ。だってWeb閲覧大好きなんだもの。

で、考えてみた結果ひとつの仮説を思いつきました。いや、単なる思いつきで我ながらうさんくさいんですが、まあせっかくだから書いちまいましょう。
デザイナの人って、4〜5年使われてヘタれたディスプレイでの発色とか、あまり考えてないのでは?
あくまでイメージですが、デザイナさんってつねに新しくて発色のよいディスプレイを使ってるんじゃないか、という印象があります。なぜってそれが商売道具だから。印刷用途のデザインもすることもある方なら特に、カラーマッチングの関係とかでバックライトがしょぼくれて微妙に暗くなったディスプレイなんか使わないに違いないのです。つねに発色具合を確認して、ちょっとでも暗くなったらすぐポイするのですよ!つーか液晶ディスプレイすらいまだに受け付けず、CRTサイコー!とか言っているような気さえするのです!
我ながら大げさだなあ。でもまあ、仮にそういう傾向があるのだとすれば、私にとっては淡すぎる色が選ばれるというのもなんとなく理解できるような気がするのです。なんだかんだいって、人間自分の環境が当たり前だと思ってしまうものですからね。そうだよな、新品同然で発色の良いディスプレイなら、少々淡い文字であってもはっきりくっきり見えるよな。仕方ないよな。くそう羨ましい。俺も新しいディスプレイ欲しい。
仮想の相手に向かって妬むとはずいぶんお忙しいことですが、ついでにお願いというかご提案もさせていただこうと思います。そういうことならぜひひとつ、文字の色を決定する際にはもう何年も使われ続けて暗くなっちまったディスプレイのこともちょっとだけ思い出していただきたいのです。具体的には若干安全よりに、ややハイコントラストな色を選択してくれるとよいと思うのです。いやなにも黄色に黒とかギトギトな配色にしろとまでは申しません。ほら、ゲームの難易度調整なんかでも、ずっとテストプレイを繰り返してくるとテスターの腕も上がってしまうから、やや簡単よりにするとか言うじゃないですか。それくらいの心配りでよいのです。関係ないですか?うーん確かになさそうですね。

にしても、小さい文字といい淡色文字といい、カッコいいデザインってのは視力の良くない人に不便を強いるものなんだろうかとか思ってしまいます。いやまあいくらなんでもそんなことはあるまい。きっと優れたデザイナの皆さんは読みやすさとカッコ良さの最適点を求めて日々寝食を削って色見本と格闘しているのに違いないとか思うわけです。本当にそうだといいんですけどね。いやいや被害妄想はやめるがよい。もしかすると悪いのはデザイナではなくクライアントなのかもしれないではないか。わからず屋で専門家の意見を聞かないクライアントこそがすべての元凶なのかもしれないじゃないか!だからWebのデザインだって言ってんのになんで仕上がり確認はカラープリンターで印刷したヤツとかぬかすんだこの野郎!
最後にちゃぶ台がひっくり返ったような気がしつつ、えーと、私は一体誰に気を使ってるんですか?

(以下、文字色ごとのサンプルです)

RGB(0,0,0):
眼鏡・コンタクトな人が集まると「俺はこんなに目が悪い」大会が始まるのはやはり一種の病気自慢とかそういうやつなんでしょうかね。最近検査はしてませんが、突然眼鏡の度が合わなくなったということもないので大して変わっていないはずの私の視力は、当然のように小数点以下第二位の世界です。レベル的には中くらい。で、最近流行のWebサイトデザインっての中で、個人的にやめていただきたいものがひとつあります。
RGB(20,20,20):
眼鏡・コンタクトな人が集まると「俺はこんなに目が悪い」大会が始まるのはやはり一種の病気自慢とかそういうやつなんでしょうかね。最近検査はしてませんが、突然眼鏡の度が合わなくなったということもないので大して変わっていないはずの私の視力は、当然のように小数点以下第二位の世界です。レベル的には中くらい。で、最近流行のWebサイトデザインっての中で、個人的にやめていただきたいものがひとつあります。
RGB(40,40,40):
眼鏡・コンタクトな人が集まると「俺はこんなに目が悪い」大会が始まるのはやはり一種の病気自慢とかそういうやつなんでしょうかね。最近検査はしてませんが、突然眼鏡の度が合わなくなったということもないので大して変わっていないはずの私の視力は、当然のように小数点以下第二位の世界です。レベル的には中くらい。で、最近流行のWebサイトデザインっての中で、個人的にやめていただきたいものがひとつあります。。
RGB(60,60,60):
眼鏡・コンタクトな人が集まると「俺はこんなに目が悪い」大会が始まるのはやはり一種の病気自慢とかそういうやつなんでしょうかね。最近検査はしてませんが、突然眼鏡の度が合わなくなったということもないので大して変わっていないはずの私の視力は、当然のように小数点以下第二位の世界です。レベル的には中くらい。で、最近流行のWebサイトデザインっての中で、個人的にやめていただきたいものがひとつあります。
RGB(80,80,80):
眼鏡・コンタクトな人が集まると「俺はこんなに目が悪い」大会が始まるのはやはり一種の病気自慢とかそういうやつなんでしょうかね。最近検査はしてませんが、突然眼鏡の度が合わなくなったということもないので大して変わっていないはずの私の視力は、当然のように小数点以下第二位の世界です。レベル的には中くらい。で、最近流行のWebサイトデザインっての中で、個人的にやめていただきたいものがひとつあります。
RGB(100,100,100):
眼鏡・コンタクトな人が集まると「俺はこんなに目が悪い」大会が始まるのはやはり一種の病気自慢とかそういうやつなんでしょうかね。最近検査はしてませんが、突然眼鏡の度が合わなくなったということもないので大して変わっていないはずの私の視力は、当然のように小数点以下第二位の世界です。レベル的には中くらい。で、最近流行のWebサイトデザインっての中で、個人的にやめていただきたいものがひとつあります。