あちゃ。
というわけで、s30ユーザの私としてはなんとも残念な話です。3月で生産中止、以後は在庫のみの取り扱いで、今後IBMのモバイルPCはXシリーズへと統合されていくとのこと。IBMは先日も個人向けデスクトップPCであったAptivaシリーズを法人向けのNetVistaに統合していますし、ブランドの統合化をすすめているようです。s30は超低電圧PentiumIII600MHzというスペックなので、そろそろ非力な感じは否めなくなってしまってますし、モデルチェンジの時期ということもあったのかもしれません。ブランドの統合については、買う側にとっても見通しがよくなるという点ではよいことだと思います。けどねぇ。
個人的な話になりますが、昔SONYのProduceというワープロを買っ(てもらっ)たときにも同じようなことがありました。当時としてはなかなか薄くて軽い製品で、プリンタを取り外すことができるのも珍しかったような記憶があります。フロッピーが2インチってのがいかにも我が道を行くSONYらしいですが。
しかし購入から1年くらいたった頃に、ふと見ていたTVで「SONYがワープロから撤退」というニュースが流れたのです。びっくりしました。なんてこったい。その頃はまだ中学生でしたが、子供は子供なりにショックを受けたものです。なんだかメーカーから見放されたような、そんな気分がかなり心に沁みました。
しかしそれから10年ほどたって、また歴史が繰り返してしまうとは思いもよりませんでした。しかも今回は購入から約半年。新記録樹立ではありませんか。ちっともうれしくありません。まあ今までさんざん褒めちぎってきたわけですし、使用感についてはまったく文句がないので今後ともかわいがってやろうとは思います。複雑な気持ちを抱えながら。
ちなみに件のSONY製ワープロはその後もけっこう使い続けました。高校を卒業して実家を離れるくらいまでだったかな。最後のほうは内臓のバッテリがヘタってしまい、アダプタなしではまるっきり動かなくなってしまったのですが、もうバカなヤツほどかわいいという心境なのであまり気にもなりません。親から捨てられた子供を預かるような気分にさえなるものです。さて今回はどうなるでしょうか。