EXILIMズーム付

超がつくほどのコンパクトなデジカメといえばEXILIMをまず思い浮かべるんですが、新たに300万画素、光学3倍ズームを搭載した新モデルが登場するそうです。ふーむ。厚みは増したとはいえそれでも22.9mm、胸ポケットにはかろうじて入るかなー。

ちなみに以前のモデルでは200万画素でMP3再生機能のないEX-S2で11.3mmでした。実際に売り場で見てみるとこれは本当に薄い。似たようなコンセプトのデジカメとしてはサイバーショットU(28.6mm)もあるんですが、それよりも半分以上薄いのが個人的にはポイント高かったのです。今回のモデルでは厚さがほぼ倍になりましたが、それでもサイバーショットよりはまだ薄い。しかしあれだけ薄いカメラに沈胴式のズームレンズを搭載するあたりが恐ろしいといえば恐ろしい話だと思いました。よくやるわいという感じです。ようやくマクロ機能も搭載されたようで、現在のデジカメに期待されている機能は一通り実装したというところでしょう。

で、記事にあるイメージを見てみると、なにやらインターフェイスに変更が加えられているように見受けられます。十字キーはスティックタイプではなくなっているようですし、電源ボタンとシャッターの位置も入れ替わっているように見える。以前のモデルでは電源スイッチが本体の外側に位置しており、シャッター指をかけると電源スイッチをまたいでしまうという不可思議かつ不安なレイアウトだったので、これは改善と言ってもいいような気がします。TFT液晶も1.6型から2.0型へとサイズアップされてますし、いろいろとブラッシュアップという印象。

とはいえ、このテのカメラにそこまで機能を求めるか?という気もする。300万画素といえばA4用紙いっぱいに印刷するのにも十分なくらいのスペックなんですけど、そういう用途に使いたいとはあまり思わないんですな。さらに言ってしまえばズームを搭載したことによって本体の厚みが増してしまったわけで、これも痛し痒し。とにかく薄いというのが従来のEXLIMの強みだったと思ってるんですが、それがスポイルされかかってるようにも見受けられるのです。それだったら200万画素の従来機にマクロ機能を搭載してくれれば私にとっての最適解に近かったのに!

しかしながらやはり普段から持ち歩いてバシバシ撮りまくるカメラとしてはオーバースペックに思えてならないのでした。あいかわらずのすばやいレリーズタイムラグはありがたいですが、300万画素もいらねえ!ズームもいらねえ!予想価格は5万円前後!高え!というわけでなーんか私の求めているモノとは違う方向に行ってしまったのではないかと感想を抱かせるEXILIMの新モデルなのでした。なんつーかこの製品のコンセプトがよくわからなくなってきた。