ゴミ調査

T's Diaryさん→/.J経由でたどり着いた記事です。

とはいっても教育についてどうこうというつもりはあんまりないんですけどね。なんかすでにいろんな意見が述べられてるからなあ。じゃあなんで反応したのかといえばつい先日『「社会調査」のウソ』(文春新書)という本を読んだからなのです。この本の中では新聞社や政府の調査のうち、きちんとした手続きを踏まれていないもの、結論に至る過程に問題のあるものが「ゴミ」としてばっさり切られているというけっこう過激な本で、これがなかなか面白かったのです。

で、その直後にこういう記事を見てしまうとどうしてもツっこみをいれたくなってしまうんですね。なんたって何件に調査したのかがわからない。サンプリングの方法も解答率もわからない。どんな質問内容にどんな選択肢が用意されていたのかもわからない。

とは言っても生兵法は怪我のもとってんで、一番危なっかしいのはこんなこと言ってる私自身だって可能性は否定できません。でも『「社会調査」のウソ』が面白かったのは間違いないんで興味があればご一読いただけるといいんではないかと思って反応してみたわけです。この分野だとほかには『統計でウソをつく法』(講談社ブルーバックス)も面白かったんですが、なにせ出版が1968年。内容はいいとして、使われている資料が古びている感は否めません。もし余裕があればってところかな。