USB顕微鏡

USBでPCと接続できる顕微鏡。発売元はOLYMPUSです。カメラメーカーとしても有名ですが、医療器具などの光学機器をたしか主戦としていたはず。

この手の製品だと、Intelの「Play QX3」をまっさきに思い出してしまいます。これはデジタル玩具ということで値段も含めてとにかくお手軽、その分外見もおもちゃっぽいものでした。Intelはあっさりデジタル玩具から撤退しちゃいましたが、今回のMIC-Dはそれとは一味違った本格派。学校の理科室においてあってもよさそうなつくりとなっているようです。

教育の現場にどんどんPCが取り入れられているのはもう珍しい話でもなんでもありません。今後数年でそれが一息つくと、今度は顕微鏡を初めとする備品類がPCと接続されるものになっていくのかもしれません。これからは時代に則して電子部品などの実験なんかも増える可能性もありますしね。それとあわせてPCに接続可能な器具を使って実験できたらと思うと、未来の子供たちがウラヤマしくてしかたがない。

そうすると、なるほど私が子供の頃におじさんなどから「へー、最近はそんなことやってんのか。面白そうだなぁ」なんて言われたのはそういうわけだったのか、などと少し時代を先取りして思ったりもします。やはり時代は繰り返すってことでしょうか。大学の実験でオシロスコープの波形をスケッチし、それをワープロ書きのレポートに貼っ付けるというなにやら物悲しいことをしていた記憶があるんですが、それがPrint Screen一発でできたらさぞかしラクだったろうなあ。

でもきっとその頃にはLSIなんかとっても時代遅れなシロモノになっているのに違いありません。半導体だって駆逐されてしまうかもしれない。だから未来の子供は「なんでこんなことやんなきゃなんねーんだ?だりぃ」とかやっぱり思うのです。ざま見ろ。

まあこれは全部技術の発達が今後も同じスピードで進むと無邪気に仮定すればの話ですけどね。ちなみにMIC-Dのお値段はぷらっとホームで99,800円。よほどの気合がないと買うのは難しい一品のようです。