親子のための小鳥の音楽祭

札幌古楽夏音楽祭その3。親子のためのという名のとおり、会場には夏休みらしき子供たちがいっぱいいる。とはいえ19:00〜21:00というスケジュールのためか、空席もちらほらである。それでもにぎやかさは控えめに言っても他のコンサートをあっさり凌駕してしまっている。
で、モノがリコーダーである。小学校、中学校で付き合わされたアレだ。しかしゆめゆめ軽視することなかれ。記憶の中に今でも残るつたない演奏と、プロの演奏するのとでは天と地だ。青空を羽ばたく小鳥とミミズみたいなものだ。一体どうやったらあれほど指が動くのか、と驚かずにはいられない。小鳥のさえずりに似た音色は他の楽器のなかでも立派に存在感を主張する。
ステージの上には幾種類ものリコーダーが置かれていて、これも興味をそそった。小さいのは小指ほどのものから、大きいのは大の大人を見下ろすものまで。そして今でも民族音楽の中に多く使われるリコーダーの歴史は中世にまでさかのぼるとかいう話も。勉強になりました。