モニカ・メルツォーヴァ フェアウェル オルガンリサイタル

5代目のKitara専属オルガニスト、モニカ・メルツォーヴァの最後のリサイタル。とは言っても湿っぽくなるわけでなく、いつも通りの明るい表情である。本当に楽しそうにオルガンを奏でる人だ。
前半はバッハを中心としたプログラム。荘厳さの中にも『かくのごとく神は世を愛したまえり』や『わが信仰厚き心よ、歓呼して歌い、戯れよ』など、喜びに満ちた曲も交える。聴いているこちらも知らず笑みが浮かんでくるような演奏だった。
後半はまずギランの組曲から。でもギランって誰。プログラムを見ると17世紀〜18世紀と書いてある。そんな大雑把な。
それはともかくとして、その後の『ラ・マルセイエーズ』あたりから演奏は徐々にヒートアップしてくる。スロヴァキア生まれのモニカ・メルツォーヴァがなにゆえ?という気はしないではないものの、とにかく観客は大喜び。即興曲では係員が3冊の楽譜を持ってきて、その中からひとつを選ぶという趣向。果たして選ばれえたのは『ふるさと』である。うさぎ追いしかの山である。小鮒なんかも釣っちゃうかもしれない。またまたみんな大喜び。さて札幌などという極東もいいところで、ふるさとを遠く離れたモニカ・メルツォーヴァはなにを思うのだろう。そういやこのあとはどこに行くんだ?最後はL.ヴィエルヌのトッカータですさまじいまでのテクニックを見せ付け終了。いやはやすげぇや。一体どんな指の動きをしてるんだか。
万感の拍手を受けてアンコールは3曲。最後はキラキラ星の即興曲で終了。ホールではCDが飛ぶように売れてました。
というわけで以下がプログラム。長い。

[アンコール]