IntelliPoint5.0

インテリマウスのユーティリティソフトであるIntelli Pointが今回の新型マウス対応で5.0になった。が、個人的にはどーもこれがしっくりこない。おおよそ一昨日の日記に書いたとおりなんだが、アプリケーションごとの設定ができないのが結構大きな不満なのである。あと、なんか各ボタンに割り振ることのできる項目が減ってるしなあ。キーボード操作がなくなったのは結構イタい。
今まではおおざっぱにわけてMDIとSDIのアプリケーションごとに設定を変えていたのだ。具体的にはSDIであれば拡張ボタン(小)で「閉じる」、MDIであれば拡張ボタン(小)で「Ctrl+F4(その文書を閉じる)」、ホイールボタンで「閉じる」にしていたのである。で、それなりに便利に使っていたわけなのだが、上にあげた2つの変更点でこれができなくなってしまった。当たり前のように使っていたことが突然できなくなって、普段の生活のありがたみが身にしみる。
まあIntelli Pointのマイナーアップグレードでこのへんが元に戻ってくれるといいのだが……どうもそうは思えないんですな。
今回のアップグレードではできるだけ少ない設定項目でなんとかしよう、という意図が見えるのだ。なんでかっつーと割り当てできる機能のひとつである「閉じる」の挙動が、Intelli Point4.1と変わっているのである。4.1では問答無用にアプリケーションを終了していたのだが、5.0ではMDIとSDIによって挙動が違う。私が今まで設定していたのと同じように、MDIでは「その文書を閉じる」のである。
でもさー、そうするとアプリケーションそのものが終了できないんですけどー。
なんで拡張ボタンでアプリケーションを終了させるのかというと、窓の右上にあるちっこバツなんかいちいち押したくないからである。でも5.0の挙動では、MDIなアプリケーションを終了させたければあの小さなバツにちまちまとカーソルあわせてやらねばならん。しかもアプリケーションによってはなぜか反応してくれないのもいくつかあるし。やってられねー。
まあそれはともかくとして、この「閉じる」のように、ひとつの機能がアプリケーションによって挙動を変えるというのは、設定項目を簡略化しようとする製作者側の狙いなのではないかと感じたわけだ。そうすればいちいちアプリケーションごとに機能を設定する必要もないからな。それで機能がひとつ削れるというわけだ。そんな経緯で5.0ではアプリケーションごとの設定という機能が削られたのではあるまいか。そしてこれは製作の方針に関わるものなので、マイナーアップグレードでこの機能が復帰する可能性は低いのではないか。そう考えたのである。
まあ設定項目の簡略化という方針は間違っていないと思う。実際、アプリケーションごとにちまちまと機能を割り振っているユーザーはそんなに多くはあるまい。けれどもそのマイノリティ側に属してしまった人間としては、なんともやるかたない思いを抱かざるを得ないのである。
やれやれ。