はてなでサービス間の横展開が進まない理由(?)

はてなにはポータルなページが必要だというお話。はてなSNSは確かにポータルとしての存在意義の方が強いような気がしました。mixiでいうトップページとでも言うんでしょうか。名刺代わりになるポータルなページというのは、個人的にも是非ほしいところです。



にしても、はてなってサービスの横展開があんまりないよなあという気がします。もちろんはてなRSSで個別の記事の被ブックマーク数が見られる、とかいった機能は色々あるんですが、はてなポータルみたいな大がかりなものはない。複数のサービスを運営するとなると、ポータルなページの必要性には当然気づいているはずなのに。
実は最初「はてラボにあるような新しい/面白いサービスを考えるのに一生懸命で、当然あるべき機能に思いが至らないんだ」とか言おうと思ってたんですけどね。ただ、「疎結合のための Web API(naoyaのはてなダイアリー)」なんてエントリを読んでみるとどうも話はそう単純なものではないように思えてきました。
詳しくは読んでいただければいいと思うんですが、どうも横展開が進まないように見えるのは、サービス間の密結合を避けた結果なんじゃないかという気がしてくるんですね。実際はてなSNSはWeb APIを使っているわけですし、はてなの他のサービスでも、サービス間をまたいだ機能というのはWeb APIを使ったものが中心になっているように見えます。マッシュアップはてなの外の人だけの特権じゃないんだぜー、とかなんとか。
そんなわけで、はてなポータルが今まで実現されていなかった、というのは単にはてなの人がその必要性に気づいてなかったから、というわけではないように思うのです。その裏には上に書いたようなサービス間の密結合によるメンテナンス性の低下への危惧があったのかもしれない。まあ実際には今ある機能だけでもはてなSNSは実現できちゃってるわけですから、サーバや回線の負荷みたいなもっと別の問題があるのかもしれませんけどね。
ただ、そうするとDBを直接叩くよりは実現できる機能が大幅に制限されてしまうわけでして、そこはジレンマになるのかなー、という気もします。今後Web APIの大幅な機能拡張とかありうるんだろうか。もしくは内部向けAPIって手もあるのかな。そのへんは素人なんでよくわからんです。

まあ理由はどうあれ、はてなポータルはほしいよなあ、という要望には変わりがありません。はてなSNSはてラボから正式なサービスに移るかどうか、期待して待ちたいところです。
そのときにはやっぱり「SNS」って名前は変えた方がいいと思いますけど。