クラシック・イン・セヴィアン

国際フォーラムへ行ってきました。考えてみればタップのステージを観に行くのって初めてだなあ。ちょっと早めに着いた上に腹が減っていたので喫茶店に入ったのですが、頼もうと思ったザッハートルテは品切れで残念でした。紅茶を頼んだら普通にアールグレイが出てきたのはちと意外。アイスティーならともかく、ホットでアールグレイが出てきたのは初めてです。

で、クラシック・イン・セヴィアンなのですが、まずは面白かったです。超高速なタップテクニックはもちろんですが、クラシック音楽とタップダンスが意外に合ってるなあってのはちょっとした驚きでした。ヘタすると木に竹を接いだような感じになっちまうんじゃないかとも思ってたんですが、全然そんなことはなかったです。まあクラシックを元ネタにってのは色んなジャンルで試みられてますから、そんなに不思議なことじゃないのかもしれません。ただ、やっぱり向き不向きはあるようで、あまりメランコリックな曲だとちょっと違和感がありましたね。

と、これで終わってりゃよかったんですが。

ステージは全体で約2時間ほどだったんですが、後半の1時間がちょっとなあって感じでした。突然ジャズになってしまうのはいいんですが、なにせ長い!ミュージシャンを一人一人を紹介していくんですが、そのたびにソロで掛け合うのはよしとして、そのテンポが悪い。紹介ごとの合間がなんだか間延びしているのです。もっと歯切れ良くやってよと言いたくなってしまいました。結果として短いステージになってしまうとしても、30分くらいでビシっとシめてもらったほうが良かったなあ。別に時間いくらでチケット買ってるワケじゃないんだから。

うーん、なんかもったいない。前半のクラシックの部分は本当によかったんですよ。知らない曲もいっぱいあったですが、それでもステップに緩急がしっかりつけられていて退屈しなかったですし、さすがだと思ったのです。すげー楽しそうに踊っているセヴィアン・グローバーを観ると、こっちもなんだか嬉しくなってしまいます。それだけになおのこと残念感が募るのです。結局はステージを通しての構成ってことなんでしょうけど、平たく言えば飽きちまったのです。確かにテクニックはすごい。でもそれだけじゃ2時間は長すぎるのです。どれだけおいしい料理でもずっと食べ続けてれば__ってやつですか。

しかし、いざステージが終わってみれば周りは総スタンディングオベーションじゃないですか。ぬぬぬ。これでは私がよほど堪え性がないヤツみたいです。つーかマイノリティ間違いなし。ぎゃふん。しかもさすがに一人で座り続けているのも非常にバツが悪いので、ついつい私も立ち上がって拍手してしまいました。弱い。

ちなみにステージの内容とは関係ないですが、国際フォーラムのCホールはとてもよい椅子でした。スペースもゆったりしてるし、腰も痛くならなかったですよ!これはとても素晴らしいことだと思います。