ゴキビル山道


タイプミスではありません。
濃昼山道、と書いてそのように読みます。いやすげえ名前ですね。こちらによると

アイヌ語で「ゴキンビリ(岩と岩の間つまり山の陰)」※浜益村教育委員会によると「滝つぼにしぶきが舞う」の意味。

とのことですが、どっちにしたって大したものです。難読な上に実際の読み方もすごいものです。インパクトが強すぎる。


札幌からは車で一時間とすこし。濃昼は漁港のあるごく小さな集落です。はじめは船が交通機関として用いられていたものでしょうが、それでは天候が悪いときにいかんともしがたい、ということで陸路としての山道が開かれたようです。開通は安政四(1857)年というから実に古い。由緒正しい山道なのであります。お隣りの安瀬(やそすけ)までを結ぶ10km少々のルートとなっています。ていうか安瀬だって普通は読めねえよ。
その濃昼山道ですが、今回はそのほんの入口だけを歩いてきました。当たり前ですが山道です。普段歩きなれない者にとってはなかなか険しいですが、道自体はきちんと草刈もされているのでどうにもならんということもありません。これは「濃昼山道保存会」によって2005年に整備されたそうで、おかげでのんきに散歩気分でも行けるんですからありがたいことです。
すれちがう人もおらず、実に静かな散歩になりました。天候は曇り空から時々日がさすというくらいでしたが、なかなかよい森林浴です。歩き疲れてぼけっと座っていると木の葉が風にそよぐ音や鳥の声くらいしかしません。観測問題、などと無体なことを考えたりもします。誰もいないところで鳴る木の葉ずれの音は、本当に存在していると言えるのだろうか。ま、観測者は別に人間でなくたってよいのでしょうが。
またD5000で写真を撮ってきました。もう少しソフトフォーカスな写真が撮りたいなあと思っていたので、レンズフィルタも使ってみます。相変わらず白黒ですがなかなかいい感じ。使い方によっては水墨画みたいな絵が撮れて面白いです。一番それっぽいのは帰り道の厚田で撮ったものですが、せっかくなのでそちらも掲載しておきます。秋ですね。


Kenko カメラ用フィルター PRO1D プロソフトン [A] (W) 52mm ソフト描写用 252888

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