人間工学

おおよそ誰に聞いても良い評判の帰ってくるMicrosoft製のデバイス。それをエルゴノミクス(人間工学)の視点から語ってもらおうという記事です。ちなみに以下は主にPC Watchの記事を参考に書いてます。

記事では特にモバイル オプティカルマウスの開発についての話が中心となっているようです。様々なモックアップから製品が開発されてゆく様子や、その過程でどのようなユーザーテストが行われたのか、製品開発の舞台裏の話は面白いですね。数々のモックアップの写真を見ていると、先鋭的なデザインから平均値的なデザインへの変遷もよくわかる(笑)。

後半ではマウスやキーボードの優位性についても語られてますね。マウスがWindowsの操作において優秀なデバイスである、という意見には、現在のGUIがマウス使用を前提に作られてるからでしょって言ってみたくなりますけど、音声入力に対するキーボードの特徴として、これを「非常にプライベートな機器」と位置付けているのはなるほどなと思います。次世代の入力方式としては音声入力がもっとも妥当なセンだと言われてますが、たしかに職場でたくさんの人が画面に向かって呟いている光景はかなりヘンな気がしますし。

ところで、マウスを使うときには「手と接触する領域が大きければ大きいほど、快適だと感じるという特性」があるんだそうで。そうかー?個人的にはあんまりそうは思わないんですけど。どっちかといえば指先だけ使ってピュっと操作するのが好きなんですが、これは少数派なんですね。ふーん。でもMicrosoftのマウスやトラックボールが揃いも揃ってあれほどグラマラスなのはそういうワケだったのですね。納得です。

人間工学って言葉、商品の宣伝文句ではよく使われますが、実際のところどういうものなのかってよくわからないものでもあります。まさかデザイナが霊感に従ってデザインしてるわけでもないでしょうから、「使いやすいという調査結果の出ている曲線」とかあるとは思いますけどね。できればそういうところが知りたい。まあ記事中ではさすがにそこまでツっこんだ話はされてなかったですけど。

でも改めて考えてみると、「人間工学に基づいた」デザインと言われるとなんとなく「使いやすそう」と思い込んでしまう傾向があるかもしれないなあ。別に人間工学が魔法の杖ってわけじゃないんで、これはちょっと思慮が浅いなと我ながら思いました。うーん、やっぱりもうちょっと詳しく知りたい分野だなあ。人間工学。