バッハの協奏曲集

というわけで今週はKitaraで怒涛のコンサート週間。札幌古楽夏音楽祭2003その1ってことで、まずはバッハの協奏曲集……といいつつヴィヴァルディもしっかりありました。古楽というよりはバロックといったほうがとおりがよさそうなプログラムですな。となるとヴィヴァルディかヘンデルかってとこだろう。このへんは抜け目がない。
開場ちょっと前についたところ、当日券を買うための行列ができていて会場はほぼ満席。Kitaraの小ホールは全453席なんだそうだ。見た目はもっと小さい感じなんだけど、けっこう入るもんですな。
で、肝心のコンサートはというと……いやー、満喫させていただきました。
バロック・ヴァイオリンのルーシー・ファン・ダールがメインなのだが、これがコワモテのおばちゃんなのであった。そのおばちゃんが真剣な表情で腰をすえてフォルテシモを奏でるサマは正直コワかった。どれほどかといえば般若かと見まごうほどである(失礼)。フラウト・トラヴェルソの前田りり子はなかなか綺麗な人だったのだが、このおばちゃんと並ぶと鬼先生とその生徒みたいです(重ねて失礼)。でも演奏が終わったときの笑顔はさすがにステージに立つことを生業にしている人のものだった。
楽器は古楽のものが多くて、これもなかなか新鮮。たいした耳の持ち主ではないので細かいところはよくわからんけど、やっぱりチェンバロの音色を聴くとバロックって感じがするなぁ。最初ちょっと寝かけたのは内緒にしておくとして、様々な楽器の掛け合いやユニゾンなど、パンフに書いてあったコンチェルト形式の紹介文を読んでおいたおかげで楽しめました。アンコールも2曲。思う存分堪能したって感じだ。
しかし大ホールでオーケストラもいいけど、小ホールで室内楽ってのも楽しいものです。演奏者が非常に近いところにいるってのがいいですな。今回は一番前のかぶりつきな席だったんだが、ルーシー・ファンダールの鼻息まで聞こえてくるのであった(笑)。
明日はバロック・アンサンブルのラ・フォンテーヌ。ついでに24日にあるモニカ・メルツォーヴァのフェアウェルオルガンリサイタルのチケットでも買おうかな。バッハといえばパイプオルガンも忘れちゃいかんでしょう。でもって2,000円は安い。17日の久石譲のコンサートも行きたいんだが、7,500円はちょっとツラい。
ちなみに今日の曲目は以下のとおり。備忘録変わりなんだが、アンコールでなにをやったかはすでに忘れてしまっているとかいう。