東京公演最終日・昼

3回目。席は1階後方で、初日とほぼ同じくらい。これくらいになるとオペラグラスがあったほうがよいということになる。1回くらいは2階席で観た方がよかったかもなと思う。
プリンシパルはJoe MoriartyとZara Curtis。Joe Moriartyはなるほど確かにジュネーヴ版DVDのプリンシパル、Brendan De Gallaiに雰囲気がよく似ている。パッションが前面に出てくる感じ。そういや16日昼公演で出鼻にすっこけたらしいが、本日はそんなこともなく、無難。Zara Curtisはとにかくその表現力が目を引いた。バレエを彷彿とさせる腕の使い方が秀逸。4回観たうちこの二人が観られたのはこの公演だけだったが、もっと観たかったと思わされる。ただしJoe MoriartyはTrading Tapsでややタップダンサーに食われたか?という印象。あまりワザをガシガシ決めるタイプではないのだろうか。
ちょっと気になったのがShivna。やや構成が変わっているように見えたのだが気のせいだろうか。つーか男性ダンサーの動きがキレまくっている。ヘタすりゃバランスが崩れてしまうんじゃないかというくらい一人でキレまくって見えるのだ。すげー、とか思いつつちょっとハラハラする。
今までの公演でやや物足りなさのあった女性ソロシンガーのFiona Wightは、本日はとてもよかった。聴かせどころの伸びはそのままに、他の部分でもしっかり声が出ていたと思う。そうすると高音が本当に綺麗に響き渡るのだ。至福。
客席も盛り上げどころをわきまえている感じがあって、最後は総スタンディングオベーション。さて、夜に向けて充分暖まりました。