Web2.0はスゴいのか?

たくさんの反応がもらえたので調子に乗ってあちこち見ていたら、上のような問いがいろんなところで見受けられた。「ただのバズワードでしょ?」という意見もあるし、上のCNETの記事でも「これを口先だけの無意味なマーケティング用語だと批判する者も」いるとのこと。ふーむ。
まあWeb2.0ってなんかとらえどころがないからなあ。その取り扱いに困るというのはよくわかる。私は無責任な立場なんで適当カマしてればいいけど、実際に「一体Web2.0ってのはなんなんだ!」と職場で聞かれたりすると往生しそうだ。
でも「Web2.0とはなんぞや」なんて、そんな固く考えなくてもいいんじゃないかなあ。
結局のところ概念は所詮概念なんであって、それに振り回されてても仕方がない。あえて露骨な言い方をしてしまえば、Web2.0がスゴいというのは幻想なんだ。だって本当にすごいのは実際のアプリケーションであり、それを作り上げた人だってのは今も昔もこれからも変わらないんだもの。もしWeb2.0がスゴい、というのであれば、それは今よりもさらに曖昧としとしていた概念に「Web2.0」という名前を与え、要素を整理したTim O'Reillyがスゴいんだと言うべきですよ。
そのへんをわかっていないと、ドットコムバブルがまた繰り返されるハメになっちまうんじゃないですかね。詐欺師みたいな悪徳コンサルタントにだまされた!とか、株価が暴落して大損こいた!なんて話はできればなくなってほしいもんだけど、そういうわけにはいかないもんなんだろうか?それで不景気に突入、なんてことになるとシャレじゃすまされないわけなんだけれども。
だからWeb2.0に対してはほどほどに、自分の言葉である程度説明できるところまで持って行けばいいんじゃないですかね。あとは実際のアプリケーションなりサービスなりを実現するために手を動かせばよいですよ。まあどこで見切るのかは人それぞれだけど、いつまでも概念にこだわっててもなにも生まれないわけだし、そういうのを「地に足がついてない」って言うんでしょう。どれだけ「概念」と言ったところで、結局は実地に応用できてこそだもの。
ああ、だとすると「『概念』の上手な取り扱い方」ってのもひとつの「一般解」なのかもなあ。今がいいチャンスってことで、自分なりの「概念」の取り扱い方について考えてみるのもひとつのWeb2.0に対する向き合い方なのかもしれない。
……とまあエラそうなことを言っているけれども、こんな話をしている私はいつだって宙に浮いております。なにかを作ったコトなんて果たして人生で一度でもあったかなあ。ないよな。ええありませんとも。
だからこんなヨタ話はとっとと忘れてしまうべきだと思いました。それじゃ。