にょろ

どうでもいいことをふと思い出したので書くのですが、記号の読み方ってのも人により色々だという気がします。たとえば「-」にしたところで「ハイフン」と読む人もいれば「マイナス」と読む人がおるわけでして、加えて微妙な違いとして「ハイフォン」だとか「ハイホン」みたいな発音をする人がいたりもします。ややこしいことではありますが、方言みたいなもんだと思えばそれほど気にはなりません。
ただ、もともとは「hyphen」なんだから「ハイフォン」ってのはどうかなあ。あと、「ハイホン」という人は本当に「ホ」と発音しているのではなくて「フ」と「ホ」の中間というか、さながら鼻濁音みたいになっている場合もあり、日本語の表記というのも難しいものだと思います。いやまったく。ああ、でも脂ぎったおっさんが鼻にかかった発音で「ハイホン」とか言うのを聞くとちょっとイラっときますね。しかもどういうわけか「ハイホン」率は中年のおっさんに多いような気がするのですが気のせいでしょうか。
まあハイフンみたいにある程度統一的な読みがあるものは実際にはあまり問題にはならんものです。普段「マイナス」と読んでいる人にも「ハイフン」は概ね通じるでしょう。そういえば「.(ピリオド)」はいつの間にか「ドット」という読み方が一般的になったようですが、最近はWeb2.0のせいで「ポイント」と読む人も若干ながら出てきました。気取ってますね。まあそういう人でもメールアドレスやURLを口伝えする際には「ドット」と読んでいたりして、場合によって使い分けていることが窺えたりするのはほほえましいものです。
それよりも問題なのはこれといって統一的な読み方がない記号の場合です。たとえば「 ̄」はどうか。「_」であれば「アンダーバー」と読めば事足りますが、それにならって「 ̄」を「アップバー」とか「トップバー」とか読む人はあまり見かけません。それより以前にこんな記号を使う機会があまりねえだろうというご意見はあるでしょうが、たまに必要になった場合に共通の読み方がないとコミュニケーション不全に陥ることになり、それはそれでやはりイラっときます。だからあれだよあれ。ほらあの上棒。いや上棒っつったら上棒なんだよわかんねえやつだなこの野郎。
あと、「〜」なんかはよく使うわりに読み方がはっきりしないものだと思うんですがどうでしょう。まわりの人に聞いてみると「なみせん」とか読んでいる人がいてはあなるほど、と思ったのですが、どうにも私にはしっくり来ないのですよ。なみせんと言ったらもっと長いものを想像してしまうのです。なのに「〜」と来た日にはたった一回でおしまいです。この根性無しが。
……というのも実は私はずーっと違う読み方をしていたのです。そしてそれを開陳したところ、周りから「そんな読み方はしない」「馬鹿じゃないの」「おとといきやがれ」と散々に言われてしまいました。なんだよもう。うーんそんなにおかしいかなあ。で、私がどう読んでいたかっつーと「にょろ」なんですけどね。にょろ。
なんだよ。そんな目で俺を見るなよ。


(07.03.20追記)
「_」のアンダースコアを「アンダーバー」と間違って呼ぶのは日本人だけみたい?(void GraphicWizardsLair( void ); //)」によると「アンダーバー」ではなく「アンダースコア」が正しいようで。あれまあ。ずっと間違って覚えてたよ。